猫は、年老いた夫婦の絆になるそうです。猫がいるだけで女性のセロトニンとやらが増えて、文句ばかり言う古ぼけた夫にも少しは我慢できるそうです。本当か嘘か、知らんけど。
私が住んでいるのは片田舎です。何十代も続いた旧家です。
住んでいる建物は、所謂、古民家です。
昔、欧州からの留学生がホームステーでやってきたときに、わぁ～ トトロの家みたいと喜んでました。
しかし、正確には、ただの古家です。
蔵の屋根裏にはハト、家の外壁にはコウモリ、
家の中の階段下には蛇のアオダイショウ、家じゅうに無数のスズムシと蚊、
口の間の電球に飛び込んでくるカブトムシとカナブン、
夜中ふとんの上に落ちてくるムカデ、
土間のお手洗い周りにはヤモリかイモリか小さいコモドドラゴンみたいなやつ、
家の裏の草むらには毒蛇のマムシ、
裏の畑には夜にはイノシシとアライグマやキツネが、
そして、夜中にガリガリかじって電話回線を不通にさせたほどのネズミ達です。
そのほかにもたくさん種類がいるでしょうが、見えるのはそのぐらいでした。
さながら小さな動物園かサファリパークです。
子供たちにはシンガポールのナイトサファリよりも面白いとか。。。
それが１５年前に、東京からＵターンしてきたときの状況でした。
６年前に、保健所に捨てられるはずだった子猫兄弟をもらってきて内外猫として育てました。
そうすると、その猫達のおかげで、まずハトやスズメがいなくなり、つぎにヘビも家の中では見なくなり、ネズミも虫もずいぶん減りました。
毎日のように『捕りましたよ、ご主人様』と獲物を持ってきて見せて 褒めてもらいたがるのです。
子供たちが言うには、お父さんよりもこの猫たちの方がずっと優秀なハンターだね。鉄砲もワナもなくても素手と口で捕まえてくるんだから。こんなに頻繁に。。。無言の私。
さて、枕はこのぐらいにして、本題の家の隣の太陽光発電所ですが、基礎コンクリート柱の上には、いつもネズミの糞がありました。 ネズミが走り回っている証拠です。 ケーブルがかじられるのも時間の問題でした。
私は無農薬・有機栽培（日本のゆる～い有機JAS基準などではなくて欧米基準のオーガニック）にこだわって自家消費分の野菜を賄ってます。
わが発電所には、発がん性が欧米であれほど指摘され続けている（のに日本でだけ堂々と宣伝して販売されているような）除草剤などは一切使いません。よって、私の太陽光発電所はネズミ達にも安全食材に恵まれた健康的な住居となって、スクスクたくさん育っていたのでしょう。
２０１３年に竣工した発電所には、当時ではトラロープよりもずっと上等だと評価されていた目の細かいプラスチック製アニマルフェンスを金属ワイヤーから吊る方式で業者さんにつけてもらってました。
しかし、これには落とし穴があって、益虫ならぬ益ネコが、ネズミを求めて自由に出入りできなかったのです。 そのうえ、草刈り機で草を刈るときにどうしてもネット下端に触れて、ネットが絡まって切れて。。。草刈作業にならない！
そこで、私の猪用の箱罠部材（目の大きなワイヤーメッシュの外側外周に鉄筋が溶接されたもの）を活用してフェンスにしたところ、（小さな猪は捕りたくないので、ちょうど猫が移動しやすいサイズ）となりました。
それからというもの、猫たちは家と発電所を楽しく出入りして、２０度傾斜架台の最上段３ｍまで駆け上がり、日夜太陽光発電所を見張ってくれてます。（日中はパネルが熱いので登らせてません。私の太陽光はそれほどのブラック企業ではありません。というか、賢いから、昼間はコンクリート架台の上で太陽光パネルを日よけにして寝てます）。
驚くべきことに同じ工夫をしてあげると、家の隣の太陽光発電所だけでなく、家から少し離れた私の別の発電所では尻尾がない野良（と思える）猫達がちゃんとネズミを捕ってくれているようです。 コンクリート基礎の上に もうネズミの糞がなくなりましたから。
やっぱり野菜畑に害虫益虫がいるように、ネズミと猫の自然の摂理もきっと重要なのですね。何でもかんでも論文でエビデンスだけが最優先だなんてナンセンスかもしれないと、このごろ思うようになりました。 肌で感じる感覚と経験則のほうがなにより私には心地よいのです。
でも、鹿退治にオオカミ導入には反対です。オオカミのアニマルマネジメントができる人材等資源が皆無ですから。
もとい、フェンスの目はアライグマやキツネが入れなくて猫が入れるサイズで、 下草を刈りやすくする工夫が 私は重要だと思い込みました。。。 知らんけど。。。
あっ、やばい、猫がなんと益鳥であるツバメを巣ごと。幼鳥を。。。。かわいそう。。。。コラァ。
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