次年度の太陽光発電買取単価は36円/kWh 2013年3月12日 (カテゴリ: ▲元気があれば太陽光発電も出来る!PR作戦) ツイート 次年度の太陽光発電の買取価格がほぼ決まったようです。調達価格等算定委員会(第11回)‐配付資料より 10kW未満が42円→38円/kWh、10kW以上が42円→37.8円/kWh(税抜き40円→36円)となりそうです。まだ正式決定ではありませんがこのまま決まることでしょう。売上が1割減ってもIRRは変わらないという計算根拠が私には全くわかりません。これについては経産省に問い合わせてみることにします。 いずれにしろ50kW未満の小さな太陽光発電所も10MW以上の大きな発電所も同じレベルで検討されてしまう事が恐ろしい。kW30万円を切るようなシステムを50kWで実現させたらどれだけ安普請をされてしまうことか。 「電気は大量に作って電力会社が分配するもの」 の発想から抜け出せない限り、やはり原発を再稼働させる事となるでしょう。太陽光発電は一過性のブームで終わってしまうのでしょうか。 ▼現在の太陽光発電業界の状況 太陽光発電業界は大まかに分けるとパネルメーカー、パワコンメーカー、不動産会社、企画調査会社、施工会社が関与しています。世間で太陽光発電バブルと言われていますがどこの業界も盛り上がっているのでしょうか。 実は昨年の秋口の時点では儲かっているのはほとんどがパワコンメーカーと施工会社のみでした。パネルメーカーは一部の勝ち組を除いては、FIT価格が極端に減ったヨーロッパから流れてきたパネルに押され、極端な安売りを強いられました。 パワコンは保守面での不安からほとんどの太陽光発電所で日本製のものを採用しているため、各社ともフル稼働しても供給が間に合わないような状況です。24年度分だけで25年度の半期分程度までは受注できている会社が多いようなのでしばらく価格はさがらないでしょう。 太陽光発電用地の価格は非常に安いので不動産会社はあまり手数料が取れず、企画調査会社も金融面の整備が追いつかなかったのでほとんどが計画倒れに終わっています。着工までスムーズに進行しているのは資金調達を必要としないグリーン投資減税による企業の利益処分として行う案件が多くなっています。 施工会社は長年、太陽光発電工事をしてきた業者は引く手あまたで、やはり数カ月先まで着工できないような状況です。新規に参入した業者は安く、すぐに施工できる所も少なくありませんがリスクが大きくなる事は否めません。 ▼太陽光発電バブルは終演を迎えるか 一割買取単価が下がったら太陽光発電バブルは一気に冷めるとの意見が専門家を含め出ています。グリーン投資減税のように企業の利益処分のため、現金で着工するような事例は確かに減少するものと思われます。 しかし、以前の記事でも紹介したかもしれませんが政府のFITの導入が急だった分、遅れがちだった金融機関の対応状況がかなり整備されてきています。また、着工事例も増え情報も揃ってきたため、発電所の事業計画の精度も増してきています。 FITは売上がほぼ確実に上がるため、プロジェクト・ファイナンスの対象として非常に有望な存在であると言えます。残念ながら日本ではあまり事例がありませんが、太陽光発電に対する各金融機関の注目度の高さを考えれば実現する可能性は高いと思います。 ・・・なんて客観的な話をするだけではなく、我々一人一人がそれを仕掛ける側に回っていくべきですよね。夢のある未来を作りつつ資産を形成するため、一緒に頑張りましょう。 « 前の記事へ 次の記事へ » ツイート 関連記事 環境ビジネスは儲からなければいけない 「地球が大変なので環境ビジネスで独立します」 最近、立て続けにこんな声を聞くのですが いつも見直すように勧めています。 計画が稚拙なの 記事を読む 太陽光発電の芽がブラジルでも ブラジルのミナスジェライス州にて 新たな再生可能エネルギーに対する インセンティブプログラムが立ち上がりました。 特に太陽光発電に対し 記事を読む 世界最大の太陽光発電展示会インターソーラー@ミュンヘンに行ってきました8 世界最大の太陽光発電展示会インターソーラー@ミュンヘンに行ってきました1 世界最大の太陽光発電展示会インターソーラー@ミュンヘンに行って 記事を読む ソーラー・インパルス2がもうすぐハワイに着きます 先日、日本を飛び立ったソーラー・インパルス2が最難関フライトをクリアしてもうすぐハワイに着きそうです。 6日間ものフライトを無補給で飛ぶ 記事を読む 50kW低圧太陽光発電所の情報収集 職人革命会研修会 今日は職人革命会に出席しています。 職人革命会とは太陽光発電やオール電化、 リフォームの販売・施工に携わる、 “信頼できる販売店・施工 記事を読む 正しい太陽光発電パネルの選び方2 太陽光パネルの正しい選び方なんて書いておいたくせにぶっちゃけますが、私自身も今個人投資用の発電所向けにどこのパネルを買うか迷っています。どこ 記事を読む サラリーマンでも参加できる50kW太陽光発電所投資の持つ意味 50kW太陽光発電所の費用対効果が検証されるにつれて メディアから否定的な意見も見られるようになりました。 そのほとんどは低リスクなのにリ 記事を読む 太陽光発電ムラ懇親会「しげる会」@中津川SOLARBUDOKANを開催しました。 太陽光発電ムラ懇親会「しげる会」を 中津川SOLARBUDOKAN会場で開催しました。 今年も心地よい音楽を遠くに聞きながら一晩中、 こ 記事を読む 太陽光発電ムラをスーダンに拡大作戦実施中 写真は朝のスーダンの一コマ。 スーダンに太陽光発電ムラを広げようと奮闘中。 スーダン中央銀行や、一番の商社の会長など 繋がるルートが半端 記事を読む 50kW太陽光発電所と新たな形の次世代エネルギーとCO2規制 J−クレジット制度 50kWの太陽光発電所は20年間買取価格が保証されているため、特に気にする必要はないかもしれませんが、原子力発電所の再稼働が難くなっている 記事を読む コメントを残す コメントをキャンセル 名前(必須) メールアドレス(必須/公開はされません) ウェブサイト コメント(必須) 次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>
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