性能保証の罠

(カテゴリ: ●太陽光発電のリスク・デメリット)
太陽光発電システムに必須なのが2つの機器です。 1.太陽光パネル  お日様の光を浴びて直流の電気を発生させる 2.パワーコンディショナー(以下PCS)  1が作った電圧がバラバラで直流の電気を電圧を整えて交流に変換する 後は保護機器やモニター、金具などの付属品になります。 太陽光パネルとPCSは太陽光発電における 主演男優と主演女優のようなものですね。 (どちらが男か女かはお好きな方を想像してください) この二人のメインキャスト、パネルの方は20年保証、 PCSの方も10年保証が当たり前になってきましたが、 一昔前には非常に故障が多いものでした。 少し古いデータになりますが1993年から2006年に 導入された483台の太陽光発電システムにおいて 特定非営利活動法人「太陽光発電所ネ ッ トワー ク」 さんが調べたところ・・・ PCSについては太陽光発電システム約5台にl台! 太陽電池モジュ ールについては太陽光発電システム約7台に1台! の割合で、交換あるいは修理があったそうです。 途中で壊れてくれればいいものの 最初から壊れていたらなかなか気付けないことでしょう。 また、気づいたとしても原因が全くわからなければ 不当な修理代を請求されることもあるかもしれません。 今まではそのようなトラブルが多々あったそうです。 また、性能保証ということは 故障があった時に自動的に保証してくれるのでhなく 自分に異変に気付けなければいけません。 洗濯機や車のような可動部が多いものなら 故障には気づきやすいですが 太陽光発電システムはほとんど無音で煙も臭いも出ません。 また、メンテナンスが充実していると言われても メンテナンス費用がかさむようではせっかくの投資が メンテナンス会社のためのものとなってしまいます。 太陽光発電は基本的にメンテナンスは必要ありません。 というよりメンテナンスを入れると儲からないので 太陽光発電バブルの開始期に雨後の竹の子のごとく 設立された太陽光発電メンテナンス会社は その後ほとんど潰れたそうです。 もし故障があった時にはすぐに気づけるよう、 毎日とは言いませんが、数ヶ月単位でくらいは 1日の日照量と発電量のデータを比べることをお勧めします。 ちなみに太陽光発電を企画するときはNEDOのデータベースが便利ですが 毎日の最新の日照量を知りたいときは気象庁の毎日の発表が 大変便利です。 計算方法を説明しておきますね。 1.気象庁のページで自宅に近い地の全天日射量を調べてください。 2.1の数値はMJ/日なのでその数値を3.6で割ってkWh/日になおします。 3.2で計算した数値にお持ちの太陽光発電システム容量(kW)を掛けます。 4.出た数値がその日の発電量に近ければ問題なしです。
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