知らないうちに収入減?電圧抑制問題

(カテゴリ: ▲50kW発電所投資実行記)
$太陽光発電所投資実行中!地球にも自分の懐にも優しい生き方を開拓する新エネルギーマニアの諸国漫遊記 写真はベトナム。電気の配線の仕上がり具合が子供の秘密基地レベルで少し恐怖を感じました。東南アジアではまだまだ消費者が勝手に電線を接続してしまうようなケースが多く、資格や技術も適当な業者がかなりいて彼ら自身が感電してしまうことも少なくないそうです。 このように勝手に系統接続がなされれば当然電力需給も不安定になります。日本ではこの辺りのルールが徹底されているため私たちは安定した電力供給を受けることが出来ています。 ▼小規模太陽光発電所が乱立したら 法律では50kW未満の太陽光発電所は低圧連系OK。50kW以上では高圧連系となっていますが、高圧連系ではこのようなキュービクルといわれる高圧受変電設備が必要になります。 $太陽光発電所投資実行中!地球にも自分の懐にも優しい生き方を開拓する新エネルギーマニアの諸国漫遊記 見た目のとおり結構高価な施設なので、500kWくらいまでであれば通常は高圧連系はせずに、50kW毎に発電所を区切ってしまって低圧連系を行うケースがほとんどです。 また、高圧連系では21万円をかけて連系が可能か電力会社に調査をしてもらう必要がありますが低圧連系では基本的に連系を希望すれば連携することができます。すると起こってくるのがパワコンの出力抑制です。 ▼出力抑制とは パワコンには設定電圧というパラメータがあります。系統の電気の電圧がその設定電圧より高くなると、パワコンは安全のため発電を抑制するように設計されています。こうなってしまうと当然、売電量が減り売電収入が減ることになってしまいます。 原因は電力の供給品質異常。電力会社は101±6Vの範囲内で電力を供給する義務があります。この電圧を守る事を前提に電力会社は需給調整を行なっているのですが、供給ルートの変更や急激な需給の変化によりこの電力供給品質を守れないケースがあります。 これは一時的な現象で電力会社が連絡してくる事もないので気づかなければ発電施設そのものの劣化として判断されてしまうことも少なくありません。断続的にモニタをする必要があります。 ▼帯広の発電所予定地で起こっていること 私が購入した帯広市の土地周辺では50kW太陽光発電所のメッカとなりつつあります。事前に発電所を設置している方からの情報では、既に特定の曜日、時間帯に出力抑制が生じているそうです。 基本的には供給義務に反していることとなるので電力会社に連絡すれば対応してくれます。電力会社が対応するまでの期間に供給電圧を一時的に上げて対応する方法もありますが、発電所が乱立している中でそれをしてしまうと周りの発電所に迷惑をかける可能性が大です。 遠隔モニタは特にする予定はなかったのですが、多少の通信費を掛けてでもモニタリングをする必要性を感じ始めた今日このごろです。
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2 Comments

太陽王子

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>トシさん
コメントありがとうございます。
次回のブログ記事に投稿させて頂きました。

トシ

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いつも勉強させて頂いています。
出力抑制について気になります。
最寄りの柱上トランス1台に1発電所のみ接続するような形で言わば柱上トランスを独占するような形ならば、出力抑制は起こり難いのでしょうか?
同じ柱上トランスに他の太陽光発電が接続されていたり、多くの電力を消費する施設や住宅があると出力抑制しやすいと聞いたことがあったもので…。とても気になります。
何か情報はお持ちでしょうか?

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