電線とメガソーラー 2012年12月5日 (カテゴリ: ▲太陽光発電で儲ける!) ツイート 今日は以前予告した電線についての話 安くて日当りの良い広い土地が見つかってもまだ喜べません。 太陽光発電で作った電気を自分で使うならそれでいいのですが メガソーラーで儲けるには電力を売るために電線で太陽光発電所と 電力会社の電力網を結ばなくてはなりません。 電力網とは単純に言うと電線のこと。 一般的に送電線という言葉がよく使われていますが、 私たちの家庭に来ているのは電線は全て配電線です。 送電線とは鉄塔につながっている太い電線のことを言います。 発電所で作られた電力は下記の通り変電所でだんだんと 電圧を下げながら家庭まで届きます。 なるべく高い電圧で近く亜で運ぶのは電圧が高いほうが 送電損失が少なくなるためです。 細かいことは知らなくていいので電気は発電所から徐々に 電圧が下がっていく事だけ理解しておいてください。 では、太陽光発電所で作った電気を繋げられる電線はどこか。 それは太陽光発電所の発電容量によって決まります。 発電所で電気が作られて家に届くまでの過程は以下のとおり。 発電所で作られた電気(100kV~500kV) ⇓ 変電所 ⇓ 特別高圧66kVの送電線(10MW以上の連携が可能) ⇓ 変電所 ⇓ 高圧6600Vの配電線(2MW未満の連系が可能) ⇓ 柱上変圧器 ⇓ 低圧100から200Vの配電線(50kW未満の連系が可能) 写真がないからわかりづらいですね。すみません。 電線と発電所の規模との関係だけで太陽光発電所の 成立条件をものすごく簡単に書くと 10MW以上の太陽光発電所 特別高圧66kVの送電線と 200000㎡以上の土地が近くにある事。 2MW未満の太陽光発電所 高圧の電気6600Vの配電線と 40000㎡未満の土地が近くにある事。 50kW未満の太陽光発電所 低圧100から200Vの配電線と 1000㎡未満の土地が近くにある事。 太陽光発電所は規模が大きくなればなるほど採算性が良くなりますが 成立するのが難しくなる事は何となくお分かりいただけるでしょうか。 ちなみに2MWをこえて~10MW未満の発電所の場合は 特別高圧の送電線につなぐこともできますが 採算性を考えて通常は2つ以上の発電所として分割することにより 高圧の配電線につなぐケースが多いです。 以上のように広大な土地があるからいいというわけでもなく 小さな土地だから太陽光発電所が作れないというわけでもありません。 次回は電力会社との協議について書きたいと思います。 « 前の記事へ 次の記事へ » ツイート 関連記事 今からでも買える42円kWhのメガソーラー 平成25年度も約2ヶ月が過ぎました。 42円 /kWhのメガソーラーもひと通り 建設計画がたち着工されて・・・いないようです。 日本版FI 記事を読む 地籍図から土地の位置を確認する方法 200MW分ほどあった申請業務が一段落し ご依頼いただいていた福島県の案件の調査に ようやく行けることになり準備をしていました。 場所 記事を読む 50kW太陽光発電所架台における単管パイプの寿命 50kW太陽光発電所の架台に単管パイプを 使う事例が増えてきています。 あの雑なパイプが20年も持つのかと不安になるタモ 少なくない事でし 記事を読む 50kW低圧太陽光発電所のパネル点検キットが届きました 太陽光パネルのアレイテスターが届きました。 ジュラルミンのケースに入ってカッコイイです。 ただのテスターのように見えますが100万円近くし 記事を読む 中国製パワコンの実力はいかに Huawei社に行ってきました3 中国製パワコンの実力はいかに Huawei社に行ってきました1 http://goo.gl/Dv8VNU 中国製パワコンの実力はいかに H 記事を読む 平成26年度の太陽光発電について3 小規模高圧案件の増加 先日、アルミ架台を納品しました。 中国から輸入したものですが、日本海が荒れていて 部材が2本傷み、ネジが散乱するなどお客様に ご迷惑をお 記事を読む ソーラーシェアリング候補地に行って来ました 42円権利付きソーラーシェアリング候補地 以前、こちらでも書きましたソーラーシェアリング候補地を見てきました。 写真の通り遮蔽物はなし。 記事を読む 竹林への太陽光発電所設置 今日は父に紹介されて実家の近くへ立地調査に。見ての通り竹林です。 おそらく農業振興地域の農地、さらに電柱が150m先とソーラーシェアリン 記事を読む 50kW低圧太陽光発電のソーラーシェアリングにおける遮光率 昨日はパネルの代理店さんとお会いしていました。 やはり作りがいいパネルは見ていて気持ちがいいですね。 価格も今なら国産よりは安いのでか 記事を読む 50kW低圧太陽光発電所の低圧分譲申請@関西電力 50kW低圧分譲太陽光発電所のコンサル業務で 大阪と淡路島を回っています。 しばらく低圧の申請業務をしていなかったので 驚いたのですが 記事を読む コメントを残す コメントをキャンセル 名前(必須) メールアドレス(必須/公開はされません) ウェブサイト コメント(必須) 次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>
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