50kW太陽光発電所と電力の安定供給とスマートグリッド 2013年5月17日 (カテゴリ: ▲元気があれば太陽光発電も出来る!PR作戦) ツイート 50kW太陽光発電所を分散させて設置しても 高価な蓄電池を入れなければ電力の安定供給が 出来ないからやはり原発は必要だという意見を 未だに目にすることがあります。 これはちょっと乱暴な意見ですね。 そもそも原発も電力需給に合わせた発電はできません。 電力が不要な時間にも電気を作り続ける原発を 有効活用するために、電力会社は様々な努力を指摘ました。 夜に使わない電力を水の位置エネルギーとして蓄えて 昼に改めて水力発電をする揚水発電。 ピーク需要に短時間で対応するため年々、起動時間を 短くすることを求められている火力発電。 大きなエネルギーを持つのは確かに魅力ですが 原発を中心に据えてしてしまうとどうしても 電力は上流から下流へ流すものという川のような 既存のエネルギー供給体系は変えられません。 50kW太陽光発電所もただ電力を 供給するだけではなく電力が余る時間帯には エネルギーを別の形で蓄えられるようにすれば 系統に供給する電力を平滑化させることが 出来るようになります。 今のところ小規模の余剰電力を有効利用するのに 一番効率がいいのはエコキュートでしょう。 夜中に使わない電力を熱(お湯)として蓄えて 別の時間帯に使う。意外と知られていませんが、 熱電変換は効率はさほど良くないものの、 蓄熱と熱の移動については非常に効率が いいものとなっています。 FITによって50kW太陽光発電所を 増やすだけでは確かにあまり意味は無いかもしれません。 しかし売買電を管理できるスマートメーターと 電力を有効に蓄えることできるエコキュートを 更に普及させる事が出来れば50kWの太陽光発電所が 分散型電源の主力として本領を発揮するのだと思います。 電力を供給側だけではなく需要側のコントロールも することにより効率的な社会を構築するスマートグリッド。 その魅力がようやくわかりかけてきました。 « 前の記事へ 次の記事へ » ツイート 関連記事 【特典付き】ASPEn太陽光発電事業者連盟へのご登録をお願いします ASPEn(太陽光発電事業者連盟)の登録発電所数がだいぶ増えてきました。皆様ありがとうございます。ご登録はこちらのサイトからお願いします。 記事を読む 第4回太陽光発電ムラ交流会「しげる会」セミナー&懇親会活動報告1 シェーナウの想い の上映会に続きセミナーを開催しました。 台風でどうなることかと思いましたが、一番遠くからお越しの 鹿児島のFさん含め皆 記事を読む 未来の環境都市を見に行こう マスダール・シティに行ってきました1 先端エネルギー技術を駆使して、ゼロ・エミッションのエコシティを目指すアラブ首長国連邦 (UAE) の都市、マスダール・シティに行ってきまし 記事を読む バンク逆潮流についてのパブリックコメント募集について 経済産業省がバンク逆潮流についての パブリックコメントを募集しています。 逆潮流というのは電力会社の電線の電圧より 発電所側の電圧が高くなる 記事を読む 「原発の発電コストは高い!」経済産業省が認めたようです ロイターによると経済産業省が原発は高コストであるという事をついに認めたようです。電力自由化に向けた動きが加速する中、各電力会社に原子力発電 記事を読む 風力発電ムラ懇親会を開催しました 風力発電ムラの懇親会を開催しました。風力発電としては初めての懇親会なので、代表が誰かも微妙(笑) 懇親会の名称も決まっていない中、25 記事を読む 再生可能エネルギーを取り巻く技術とビジネス会議に参加してきました 再生可能エネルギーを取り巻く技術とビジネス会議に 参加してきました。 場所は産総研第二。東日本大震災が起こった際に 私は右に見える建物の 記事を読む 「主力電源化に向けたこれからの太陽光発電事業モデルを考えるシンポジウム」に参加しています 昨日の仙台から今日は京都へ。太陽光発電協会と京都大学による共催シンポジウムに参加しています。 ある程度知識がないときついと思いますが、資 記事を読む 日本初のエネルギー地産地消都市 みやまスマートエネルギーに行ってきました 日本初のエネルギー地産地消都市、 みやまスマートエネルギーさんを訪問してきました。 今回は人数に限りがあったので太陽光発電ムラ推進会員を 記事を読む 北海道の太陽光発電状況 業者さんと打合せ@札幌 札幌で業者さんと打合せをして来ました。 夕方から帯広で打合せがあったため、1時間程度の予定でしたが色々な情報交換が出来て充実したので結局2 記事を読む コメントを残す コメントをキャンセル 名前(必須) メールアドレス(必須/公開はされません) ウェブサイト コメント(必須) 次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>
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