50kW太陽光発電所の力率一定運転時の設備容量 2013年8月23日 (カテゴリ: ▲太陽光発電で儲ける!) ツイート 力率制限と設備容量 50kW太陽光発電所の分譲レイアウトをさせていただいた 業者さんからご連絡を頂きました。 電力会社から力率一定運転を求められたのでどう考えれば いいかという事でした。 少しややこしいお話だったのでお客様と電力会社とのお話を 直接聞いて対応することに。 こちらは50kWを8基分譲して設置する予定だったのが 100kW分しか配電線の容量にあきがなかったとか。 しかし80%の力率一定運転をすれば 360kWまでは系統連系出来ると電力会社さんから 回答があったそうです。 力率一定運転とは? 力率80%とは皮相電力のうちの有効電力の割合です。 ・・・なんのこっちゃっていう話ですよね。 細かいお話は知らなくていいです。交流の不思議パワーくらいに 思っておいてください。 知っておいていただきたいのは結果です。 例えば太陽光発電所で50kWのパワコンがフル稼働しているとして 通常であれば50kWの売電が出来ますが、力率80%だと 40kWしか売電が出来ないことになります。 これはピーク時の力率制限ではなく力率一定運転なので 例えば30kWの発電をしている時も20%カットされるので 24kW分しか売電が出来ないことになります。 今回のお話に当てはめると360kWとなると 発電所1基あたり45kW。 80%で45kWなので100%だと56.25kWになります。 これはパネルではなくパワコンの容量になので パワコンを56kW分設けるということはパネルを 50kW未満にしないと高圧扱いに? 考えてもしかたがないので電力会社さんに 電話をすることにしました。 高圧トランスのない高圧発電所? 電力会社さんによると、電力会社としては 設備容量ではなく出力の容量で判断するので パワコンが56。25kWだったとしても 80%の力率一定運転がされていれば 45kWの発電所として契約するです。 これは電力会社のお話なので通常の商取引なので もちろん大丈夫だろうと思っていましたが。 では電気事業法的にはありなのかと聞くと 「あ、確かにそこは盲点ですねぇ」 との回答が。 仕方がないので経済産業局に連絡をしたところ 「設備容量はあくまでもパワコンかパネルの 最大出力になります。力率一定運転をしても 元のパワコンが50kWの以上なら高圧施設です」 とつれない答えが。もちろんお役所なので 勝手な判断をすることは出来ないのはわかっています。 しかし高圧トランスもないのに高圧の発電所と言われて 主任技術者を用意しなければならないとは変なお話です。 「高圧の設備認定を受ける時点でこの矛盾は解決するだろうし 電力のほうが低圧扱いなら21万円もかからないから まぁいいだろう」 と思い電話を切って電力会社さんとオーナーさんに報告をしました。 すると電力会社さんが経産局に連絡をしてくれたようで 後ほど設備認定も低圧扱いだとのオーナーさんに連絡が来たそうです。 力率一定運転を求められたら ちなみにこの力率一定運転は再生エネ法的に電力会社が 求めていいかは限りなく黒に近いグレーゾーンです。 以前、某西日本の電力会社さんに行ったときは 「こちらが強制するわけにはいかないのですが、 お願いということで」 と力率一定運転を求められたこともあります。 時間的余裕があれば粘って交渉してみるのもいいかもしれません。 « 前の記事へ 次の記事へ » ツイート 関連記事 平成26年度の太陽光発電固定買取価格 次年度に向けて太陽光発電の買取価格の検討が始まったそうです。 今のところ価格は据え置きまたは2円減の34円/kWhが有力な所だとか。 記事を読む 50kW低圧太陽光発電所 自作分譲計画@岩手 高崎にいます。明日は朝一で岩手なので 大宮に宿泊しようと思ったら、都内も埼玉県内も ビジネスホテルが異常な価格となっています。 卒業した 記事を読む PVsyst講習会@東京に興味がある方いますか? 提携先のインドのEPC会社から日本における セミナーを開催しないかと持ちかけられています。 いくつか挙げてもらった中で私が興味を持った 記事を読む 50kW低圧太陽光発電所向け最強のレイアウト? ブログ読者のSさんが太陽光発電所を開設したというので 写真を頂きました。なんと噂に聞いていた東西設置でした。 太陽光パネルは東又は西に 記事を読む 太陽光発電部材の価格低下とリスク 太陽光発電の24円案件の申請が始まりました。 部材価格が下がってきたため、利回りはそう変わらなそうです。 写真は先日中国で見学してきたセ 記事を読む 太陽光発電の脇道で確実に儲ける 一昨日から放送しているNHKの「エネルギーの奔流」が 非常に面白いです。世界中でエネルギーの争奪戦が始まっていて 各国がその国なりの工夫を 記事を読む 宅地なのに安く買えた太陽光発電用地 今日は太陽光発電所の現地打ち合わせのために長野へ。新潟から長野だと隣県なので近いと思われがちですが、4時間かかりました。神奈川の実家 記事を読む 50kW低圧太陽光発電所向け最上級クラスフェンス フェンスについての問い合わせが多いので、 最近はフェンス専門になりつつある当ブログですが またフェンスについて新たな情報が入ってきました 記事を読む 太陽光発電所の保険料が3分の1になりました 先日の保険の話の続きです。 http://goo.gl/rsNkPC もう一度保険屋さんから来たメールを読み直してみると、 「日本興亜 記事を読む 1MW〜2MWの太陽光発電所および権利を売りたい方へ 1MW〜2MWの発電所を売りたい方、または権利付きの土地を売りたい方がいらしたらぜひこちらのフォームからご連絡ください http://go 記事を読む コメントを残す コメントをキャンセル 名前(必須) メールアドレス(必須/公開はされません) ウェブサイト コメント(必須) 次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>
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