太陽光発電ムラ支部長忘年会＆松山太陽光発電所見学会を開催しました

2017年12月17日 (カテゴリ: 新着情報)

タグ: 松山太陽光発電所

太陽光発電ムラの年に一度の支部全体会議に合わせ、日本で一番古いとも言われる商用発電所の松山太陽光発電所を見学してきました。

道に迷ったり時間を３０分間違っていたりでおまたせしてしまったにも関わらず、こんな看板が。

こちらの施設は普段は人がいないので、私達のために開けて頂きました。本当にありがとうございます。

中に入ると西条町の試験サイトで使われていたという３０年前のパネルが。この頃はシリコンをるつぼで引き上げたものをそのままカットしていたので丸いのでしょうね。

当時は太陽光パネルの需要も少なかったので、結晶の純度も今の６Nではなく回路用の半導体と同じ１１N（99･999999999％）だったはずです。変色はしていますが今でもほぼ劣化なく発電してくれるとか。すごいですね。

まずは座学から。流石に皆さんマニアなので真剣です。

ちょうどこの日は伊方原発３号機の運転差し止めの判決の翌日でした。原発を推進しながらもずっと昔からこうやって四国電力さんは太陽光も市民にPRしていたんですよね。

この発電所が出来たのは１９９６年ですから２０年ずっとPRしていただていたことに。本当に有難うございます。

こう見ると膨大な面積が必要だと感じますが、ソーラーシェアリングであっさり解決します・・・と言うのは私達がPRしていかないといけません。

こちらの土地は元々石炭火力発電所だったそうです。

カラスのイタズラの被害もあったそうですが

石を拾う場所が特定されていたのでそこだけネットを張ったら全く被害がなくなったそうです。敷地全体に石なんて落ちているのに不思議です。

３０年前のパネルを入念にチェックするI副支部長。マニアすぎです。

スペックに時代を感じます。

ざっくりと受変電設備を見学した後は

発電所の見学へ。今ではみない５４セルのパネルの出力は１９３W。今の主流は２７０Wですからだいぶ進化していますね。

一番興味があったのはこの課題の腐食試験。比較的穏やかな瀬戸内とは言え、隣が港という超塩害地域でどれだけ腐食が起こっているのか。

こちらでは４種類の架台が試験されています。

①高耐食溶融めっきZAM
　マグネシウムとアルミニウムの効果により付着性の強い反故帆膜がメッキ表面に形成され、優れた耐食性を発揮する。同じ膜圧の溶融亜鉛メッキ鋼板（④）に比べ３倍以上の寿命が期待できる。

②SAPOE5000
　熱可塑性ポリエステル樹脂粉体塗料で、付着性が高く耐食性や耐アルカリ性が優れている。また、充填添加剤により、紫外線劣化も抑制されており、㉟年以上の寿命が期待できる。

③タワーバリヤー　ガラスフレーク入りの超厚膜型エポキシ樹脂塗装で、優れた付着性により超厚膜塗装を実現し、５０年以上の寿命が期待できる。

④溶融亜鉛めっき鋼版
　通常使用している耐食性に優れためっき。