中国に行く前に、太陽光パネルの検査機器等を
作っているアイテスさんの見学会&勉強会に行って来ました。
写真はEL検査を実施しているところ。
ELとはエレクトロルミネッセンスの略で、
光を受けて電気を発生させる太陽光パネルに対し
逆に電力を供給して光らせる事をいいます。
発生する光は可視光ではありませんが、
特殊なカメラを使うことによりこのように映像として
発光を確認することが出来るため、
パネルメーカー各社で抜き取り検査や全量検査において
利用されています。
写真の中で発光しなかったくらい場所は
発電能力がない事を表します。
写真のパネルは定格出力から比べて
10%ほど低下しているそうです。
この検査をセル段階、
バックシートで封止する前のモジュール段階、
製品段階の3段階で検査する丁寧なメーカーもあれば
最終製品でしかしないメーカーもあったり、
酷い所になると一切しないメーカーもあるそうです。
オートメーション化されたLE検査装置であれば
パネル1枚の検査に30秒ほどかかるのみだそうなので
全量やるのが当然だと思うのですがそうではないんですね。
私は欠陥を予め発見しておくのではなく、
安くパネルを供給して壊れたら取り替える事で
対応するという考え方は日本人としての価値観からか
どうも馴染めません
ただ、iPhoneのように壊れたら直すのではなく
交換で対応するのも考え方としてはありなのでしょうね。
その分メンテナンスをしっかりやる必要があることでしょう。
今後は20年間で考えた時に安いパネルを採用して
メンテナンスコストを掛けてマメにチェックして
壊れたら替えるのか、
それとも品質の良いパネルを使用して
大まかなチェックさえすればいい状態にしておくかの
2択で考えてみたら面白いのかとも思い始めました。
中国に行く前に非常に良い体験が出来ました。
アイテス様、ありがとうございました。
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