昨日のブログでも一例をお伝えしましたが、
太陽光発電所の分譲において工事の
クレームが各地で発生しています。

広告宣伝費をかけすぎている格安案件は特に
とんでもない施工内容になることが多いようです。

価格と収益予測だけの比較で選ぶと
恐ろしい目に遭いますね。

また、今問題になっている業者さんを
Webで積極的に宣伝している方も見られます。

一番かけがえのない財産である
「自分自身の信用」を貶めぬよう
紹介する案件の精査には十分ご注意下さい。

▼太陽光発電所向けの土地の適正価格

「太陽光発電所向けの土地の価格は
　いくらが妥当ですか？」

との質問をよく頂きます。

・・・非常に困ります（笑）

基準がないので経済産業省による再生エネルギーの
調達価格等算定委員会のデータからすれば
平均的には賃貸で１５０円／平米・年
売買ならば５０００円／坪といった所が平均となります。

もちろんこれは造成済みの土地の価格です。
木が植えてあれば価値は下がりますし、
日当たりが悪かったり、法面で使えないような
土地は価格に含みません。

日射量が多い山梨県や元々土地が高い愛知県などでは
さらに高くなる事も珍しくありません。
また、都心から近い千葉県なども非常に高値で
取引されることがあります。

反対に宮崎県や熊本県は日射量の割に
安く取引されることがありますし、
宮城県の雪がふらない地域などは
極端にお買い得な価格で出てくる事もあります。

▼土地はいくらで調達するべきか

以前、太陽光発電所の分譲用地のコンサルを
依頼された時のこと。

その業者さんは時間がないので坪８０００円以下で
不動産屋さんに依頼をしていました。

坪５０００円の森林を紹介されて
購入を検討しているというので現地に行ってみると
電線までは２００ｍ。電線の新設費用が
２００万円ほどかかってしまいます。

その隣には整地済みで電線も隣接している
資材置き場が売りだされていたのですが、
坪１万円だったので業者さんは
検討もせずにいました。

面積はそれぞれ１５００坪ほど。
土地だけの価格を比較すれば森林は７５０万円。
資材置き場は１５００万円です。

しかし、電線の新設と土地の造成まで
考えれば５００万円以上はかかりますし
森林だと中の地形までは把握しづらいので
リスクも残ります。

また、停止条件付きの契約を結ぶためには
電力会社との連系契約が成立するまで
木を伐採するわけにも行きません。

これでは土地購入に高めの予算を設定した
意味がありませんよね。

太陽光発電所向けの土地の価値は
総合的な判断により決まります。

単純に時間軸を無視して価格だけで
検討をしてしまうと高い買い物になるケースが
多いのでご注意下さい。

【お知らせ１】

１月１８日土曜日に５０ｋW低圧太陽光発電所の
バス見学ツアーを行います。

50kW低圧太陽光発電所の費用をかけるべきところ、
費用をかけなくていいところがはっきとわかる
良い機会となることでしょう。

有料となりますが業者さんの売り込みのための
ツアーでは教えてくれない実際に稼働している
太陽光発電所の真実を知れるツアーはなかなかありません。

バスはリサイクルした廃油で走る通称「てんぷらバス」
バスの仕組みもそうですが、廃油をどのように
集めているのかも非常に気になります。
新しいビジネスのヒントにもなりそうですね。

もちろん終了後には懇親会を行います。
懇親会のみの参加ももちろん大歓迎です。
お申し込みはこちらのフォームからお願い致します

。

【お知らせ２】

第1回および第2回の太陽光発電ムラセミナーを
有料配信がご好評いただいています。

私が１人で使える時間にも限りがありますので
一度こちらをご覧になって頂いた後、
メールで質問を頂けると大変ありがたいです。

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