低圧太陽光発電所に対する越境融資の壁

(カテゴリ: 融資と金融機関)

僕の両親は南紀の出身です。

和歌山県新宮市と三重県の紀宝町というところです。

本州最南端で名産はみかん。冬はサンマのお寿司が出てきます。

そして僕が生まれたのは横浜。そこから神奈川を転々とし18歳から新潟に6年間住みました。

その後千葉に4年住んで再び新潟へ。僕は地元らしい地元がない人間です。強いて言うなら日本が地元です。

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もう「自分は新潟人」と感じるには十分な時間を新潟で過ごしていますが、それでも時々違和感を感じることがあります。

 

例えば「県民性」という単語です。

僕が新潟に引っ越してきた18歳の時、新聞に「県民性」という単語が載っていてびっくりしました。

なんだ??この謎の単語は???

 

 

僕にとって県とはただの行政区分であって人間の行動や性格を支配するものではないという認識でした。

例えば、県境周辺に住んでいる人が、西に150m行くのか東に150m行くのかでどんな違いがあるのかという話です。

 

ところが、今39歳になった僕はこの「県境」で苦しんでいます。

今回の僕がチャレンジしている低圧太陽光の案件はまさに越境。

新潟県は日照があまりよくなく、太陽光の投資場所としてはふさわしくありません。

日本全国日照のいい場所はいくらでもあるわけですが、サラリーマンの僕が太陽光発電所を保有しようと思うとどうしても金融機関からの融資が必要になります。

 

と こ ろ が

 

個人への融資は日本ではほとんど地銀、信金、消費者金融です。

この地方金融機関は「県をまたぐ」ことが圧倒的に苦手です。

 

世の中これだけボーダーレスになり、ネットワーク化され、証券化もだんだん進んできているのにここは「県」なんです。県内なら検討する。県外なら検討しない。

 

一方で、県境が関係ないメガバンクはというと。。。

僕も2、3当たってみましたが実際のところ「門前払い」です。

 

メガバンクは個人ではなく、法人、それも数十億レベルの売り上げの法人を見てます。

 

そうすると新潟に住む人は新潟県の太陽光にしか投資できないことになります。

田中角栄さんが破壊したかった「地域格差」は現代でもバッチリあります。

 

例えば県外のパネルに投資するのと、新潟県内のパネルに投資するのと、新潟の地方銀行にとって安全なのはどちらか?リスキーなのはどちらか?

これは火を見るよりも明らかで、より日照の多い、気候の温暖なところに投資するべきです。

 

 

実際のところは政策金融公庫を頼って越境融資にトライすると言うことしか答えがないのかもしれません。

新潟県内にあるソーラーパネルも、県外にあるソーラーパネルも、どちらも発電しますしどちらも売電できます。

そこを地銀が評価しないという論理は一体どうなっているんでしょうか?

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2 Comments

hama

slmileさん

コメントありがとうございます。
とても参考になります。

カメラ設置、管理人の依頼などは僕もできそうなので計画に取り入れてみようと思います。

そして銀行はやっぱり「人」を見るんですね。
ここが一番のポイントでなんすね。

Reply
smile

いつも楽しくブロク拝見しています。私は県外の発電所を地銀で融資してもらいました。ムラの方々からは、越境融資は地銀では難しいと散々言われていたので、半ばダメ元でお願いしました。熱心な担当者に恵まれたのもあったのですが、どうにか融資を受けることが出来ました。

後で、その担当者に
『どうして県外の発電所に融資をしてもらえたのか』
と尋ねたところ
『銀行は融資をした後も、その融資先の物件が安定的に運営されているかの確認(視察)を行います。融資先が、遠方の発電所を安全に管理運営できるのかを融資の判断とします。越境であっても融資をしないと決まっているわけではありません。smileさんの話をきいて安全に管理できると判断したからです』
といっていただきました。そういえば私にも、遠方の発電所を、どのように管理をするかをいろいろ聞かれました。
私の場合は
・発電所には遠隔監視装置を付けており、発電所にトラブルがあった場合はメールで連絡がくる。その場合は工事業者がすぐに対応してもらえる。
・防草対策にカタマ舗装をしてあり、草の対策をする必要が無い。
・外周にフェンスを取り付けてあり、カメラを設置する。
・近くに発電所を管理していただける知り合いの方をお願いしてある。

などを融資担当者に話をしました。
参考になれば幸いです。

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