太陽光発電における監視システムについて個人的な見解をまとめてみました。
私自身が通信事業などインフラの監視システムについて長年設計してきたことも含めて考えてみました。
長文になりますが、お付き合いいただければ幸いです。
監視システム自体は発電するわけではないのでコストになってしまうため、事業者の立場では、できるだけ安くしたいと考えてしまいます。
しかしながら、監視システムを入れるのは、発電所の状態を適切に遠隔で監視するためだと思います。
監視システムとしてのコストよりも、今後の監視をする時間を含めた監視コストがどの程度かかるかを考えた方が良いというのが私の意見です。
(前提)
監視の目的は?
<個人的な意見>
インフラ事業であるため、24時間365日の運用が良いのですが、そもそもの自然エネルギーの特性からしてもそこまで厳密な管理は不要だと
考えていることもあり、下記2点がポイントだと考えています。
故障を早く検知し、復旧対応を検討し、収益が下がるリスクをコントロールする。
大きな災害等があったときに、周囲を含めた問題が発生していないか確認をし、迅速な対応を取れるようにする。
(監視方法の検討)
・そのために取れるどのような体制を取れるか(人の問題)
・人の配置に応じて、どのようなシステムを作るべきか。
ここまでで監視方法について検討した前提で、監視システムを検討していくと良いと思います。
逆に、監視システムの機能、価格などに応じて、人の配置、運用を合わせていくことでも良いかと思います。
・監視システムの機能
項目
どのようなことを監視できるか
故障検知のみ、パワコンのアラームデータも取得。
精度
どの程度の精度で監視できるか
1Kwhなど
頻度
どの頻度で監視できるか
通知速度
どのタイミングで通知できるか
即時検知、1時間に1回の検知など。
通知方法
どのように通知してくれるか
メール?SNS?電話?
重大な情報のみ即時通知などの機能を有しているか?
・監視業務
どのような監視業務を行うか(体制を作れるか)
チェック頻度
故障だと検知する判断基準
故障だと判断した場合の対応
・監視システムの価格
たとえば、基本運用は人がやるなどの理由で監視装置は極力コストを抑えた製品を
使うというのも考え方の一つだと思います。
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