「エネルギー・環境イノベーション戦略」における次世代太陽光発電

内閣府が先月開いた「エネルギー・環境イノベーション戦略策定ワーキンググループ」の会合でまとめられた次世代太陽光発電の技術戦略案が公表されました(政府がエネルギー環境技術の長期革新戦略)。作成された戦略はNEDOが策定している「太陽光発電開発戦略(NEDO PV Challenges)」(下図)と整合性を持たせているので、ほぼ同じ内容となっているようです。

ロードマップ

この計画を達成するのには革新的技術の開発が前提で、太陽電池では「量子ドット」や「ペロブスカイト」などの技術が挙げられていますが、まだ実現の目途が立っているわけではありません。

 

ただ、挙げられた技術の妥当性はともかく、少なくとも2030年に7円/kWhを目指すというのはかなり強い意志だと思います。上に挙げたNEDOのロードマップは20年以上前から数年ごとに策定されているもので、多少のズレはあっても大体これにあった形で太陽光発電の開発が進んできました。従って、2030年の計画もかなりの確率で達成されそうな気がします。

 

計画の7円/kWhと言うのは電源として十分競争力を持つコストです。もちろん、このコストはメガソーラーなどの大規模発電用のもので、住宅屋根太陽光発電などはもっと高くつくでしょうが、おそらく既存電力よりは安く発電できるようになるだろうと思います。とは言え、電力会社に売ろうとしても、買取価格も下がっているでしょうから大して利益は出ないでしょう。従って、売るより使う方が得という時代になっているのだと思います。

 

そうなると市場もかなり変わっているのでしょうね。バッテリーのニーズも高まるため、あのテスラー社のパワーウォールのような製品ももっと安くなり、実用的になっていると思います。新電力も淘汰されて、しっかりした技術とサービスのあるところが電力会社と対抗して商売しているのでしょう。面白い電力供給サービスが出てきているかもしれません。

 

2030年はまだまだ先のようですが、私の年代になるとすぐに来るように思えます。まだ生きていると思いますので、この目でどうなっているのか確かめられそうなのが楽しみです。

 

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