太陽光発電というのは天気に依存した気まぐれな発電なので、電気をためて自由に使えるようにしたいというのは、多分、皆さんが感じられていることだと思います。バッテリーに貯めるというのが最も一般的に考えられる方法ですが、なかなかコスト的に見合わないようですね。最近もバッテリーの経済性を評価する記事がありました(「太陽光の電気をためられたら!」を検証する)。
この記事の結論から先に言うと、「バッテリーを使っても経済性が成り立たない」ということになります。しかし、この記事の計算、2.4MWの太陽光発電パネルに2MWのパワコン、1200kWhのバッテリーを設備したと仮定して行っていますが(下図)、妙なところばかりですね。バッテリーに貯めた電気をFITで売るのは良いですけれど、36円というのは現実味がありません。そもそもkWとkWhを混乱しているというのは、かなりの初心者の計算という気がしますが、結果は真っ当なところに落ち着いているのが面白い(笑)。
で、結論の「バッテリーの価格が6万円/kWh以下にならないと採算が合わない」は数値的には少し甘いような気がしますね。もう少し安くないと採算は合わないと思いますよ。例えば36円/kWhが18円/kWhになったら、バッテリー価格は3万円/kWh以下にならないといけませんね。まぁそれは良いとして、この記事に載っている現状のバッテリー価格は参考になります(下表)。
バッテリーの価格というのは、特に日本のメーカーのバッテリー価格は不透明なところがあって、やたら高い傾向にあります。つまり買い方によって、ずっと安くなるということです。海外ではどうなのでしょうね。パネルもバッテリーも世界水準よりも高いとしたら、日本の太陽光の未来は暗いです。それでも太陽光はまだまだ価格が下がりそうですが、バッテリーはどうでしょう。
長くなりますのでバッテリー価格については明日触れます。
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