住宅用太陽光発電の買い取り価格もだんだん下がり、また2019年には48円買取りの期間が終了し始めることから、太陽光発電の出力を売るより使う方が有利になる時代がもうすぐ来ます。そのためか太陽光発電用の蓄電池システムの商品化も進んできました。最近では東芝の製品が発表されています(住宅用太陽光発電の直流電力をそのまま充電、ハイブリッド型の新型蓄電池)。
しかし高いですねぇ。5kWhのシステムで265万円。バッテリーだけで太陽光発電の2倍以上の値段です(記事を読む限り太陽光を含まないバッテリーだけのシステム値段のようです)。この手のシステムはシャープやパナソニックも出していたと思いますが、どこもこんな値段なのでしょうか。それに、シャープや東芝はこの先どうなるかわからないので、ちょっと心配ですね。
昔の蓄電池システムは病院やコンピュータなどの重要機器の停電対策で使われていたので、馬鹿高い値段でも売れていましたが、住宅用の電源に使う場合はそういう訳にはいかないはずです。まぁ、それなりに低価格化しているのでしょうが、家庭用でも冷蔵庫と非常用の電源として高くても買いたいという高所得者層が対象なのでしょうか。
なかなかバッテリーの値段が下がらない中で、昨年テスラー社からパワーウォールが出た時は衝撃的でしたが、日本でパワーウォールを出してくれないのでしょうか。パワーウォールの経済性についていろいろ試算されていましたが(例えば、テスラーの家庭用蓄電池「Power Wall」、日本での販売はいつ?)、それによるとほぼグリッドパリティになっているようです。ただし、この計算では太陽光発電は既にもとをとってタダになっていることと、パワーウォールにコントローラーの価格が含まれていることが前提です。
太陽光発電のもとはとれていても、コントローラーはそのままでは日本では使えないでしょう。日本の制度に合わないでしょうから。そのために日本用のものが待たれる訳ですが、テスラーの開発を待たずに日本のメーカーでは作れないのかな?
東芝のこの製品はあまりにも高く、ちょっと意図が判りません。東芝さん、大丈夫でしょうか?
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