ケミトックスという会社の保守経験談を日経テクノロジーオンラインが載せていました。普通、この手の記事は商品やサービスの紹介の一環として書かれますが、この記事はそのような宣伝は全くなく、内容は簡単でしたが良い情報だと思います。
太陽光発電の不具合の中でバスバーの接触不良や断線は代表的なものです。昨年の産総研メガソーラーの検査でもかなり発見されたようです(産総研の成果報告会に行ってきました)。今のパネルは改良されているかもしれませんが、バスバーの断線・接触不良は大きな課題だと思います。
この記事では、バスバー接触不良で焼けたセルや割れたパネルの写真が紹介されていて参考になります。
このようなパネルは、できれば早いうちに発見して取り替えることが望まれますが、焼けたり割れたりするまでなかなか発見できないものです。記事ではストリングの発電量をモニタリングしていれば早期発見できる可能性があると指摘していますが、ストリング単位で監視できるシステムはそれほど多くないのではないかと思います。また接触不良ぐらいですと、ストリング監視では見落とす可能性もあります。
定期的に(年に2回ぐらい?)サーモカメラで検査するぐらいが現実的な発見方法でしょうか。私は年に1回しか行っていませんが、今のところ問題は起こっていません。
一時期、日本のメーカーのパネルでもバスバーの接触不良をよく起こしたものがありましたが、それは改善されたようです。やはり一番気を付けなければならないの、低価格の輸入ものでしょう。やはり値段相応と言うことでしょうか。野立てのソーラーにはそういうパネルが多いと思いますので、ありそうだと思われる方は定期的に検査することをお勧めします。
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