これまで「ご当地電力」とか「(エネルギーの)地産地消」とかには、私にはあまり関係ないかなと思って関心を持っていませんでした。ただ、これらの言葉は必ずしも再生可能エネルギーや太陽光発電を意味するものではありませんが、共に使われることが多いようです。おそらく再生可能エネルギーや太陽光発電は分散型なので、地方で導入しやすいからでしょう。取りあえずは「ご当地電力」とか「(エネルギーの)地産地消」が太陽光発電の促進につながると良いなという軽い気持ちで見ていました。
しかし「ご当地電力」とか「(エネルギーの)地産地消」というのは具体的にどういうことなのかと考えると、よく判らなくなってきました。まず言葉の意味ですが、「ご当地電力」とか「(エネルギーの)地産地消」は単に発電所を作るだけでなく、その電気をその地域で「消費」しなければならないと考えています。これは正しいのかな?
今の時代ならFIT制度があるので、発電所を作れば必ず電力会社がFIT価格で買ってくれます。地方でその電力を消費「する」「しない」は発電所の収益に関係ありません。従って、地方の経済活性化効果は「ご当地電力」とか「(エネルギーの)地産地消」からは生まれません。間接的には、その地方の人が消費してくれるから、発電所運営側は身近に利用者がいることで働き甲斐を感じることができるかもしれません。また利用者も地元の電気と言うことで、地元への愛着が強くなるかもしれません。精神論的メリットですね。効果を否定はしませんが。
経済的効果をしいて言うなら、発電した電気を他の地方に送ると手間と送電ロスが発生するので、その分は得になるという点でしょうか。その分、ご当地の人は安く電気が買えることになるのでしょうか? このメリットはそんなに大きいのでしょうか?
何かもう少しメリットが欲しいような気がしますが、私の認識不足でしょうか。まぁ、この辺は電力小売り自由化の中で各社が競争して開発してくれるのも期待しましょう。
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