残念な話です(エムセテック相馬工場、今夏にも撤退へ)。エムセテックはあまり知られていない会社かも知れませんが、太陽電池の基板ではかなりのシェアを持っていたのではないかと思います。事業撤退ではなく相馬からの撤退なので地震の影響かと思いましたが、記事によると海外製品に対抗できず事業縮小するらしいです。
太陽電池事業は相変わらず厳しいようですね(発電事業ではなく電池事業)。事業不振で既にエムセテックには台湾資本が入っていたようですが、それでも日本での生産を続けるのは厳しいのでしょうか。
太陽電池の基板は半導体用の基板ほどの純度を必要としないため、技術的な優位性を持つのは難しく、価格競争の事業になってしまいがちです。太陽電池生産の方はまだ効率競争の余地があり、パナソニックのHITなど頑張っていますが、基板の方は競争が難しいようです。
本当に技術的に付加価値を付けるのが難しいのなら撤退もやむを得ないかもしれません。ただ、代わりに付加価値で競争できる事業を見つけるのがなかなか難しそう・・・、でもそこで日本は頑張らないと。
一時は世界一と言われた日本の太陽光業界ですが、維持するのは大変ですねぇ。
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