電気自動車で注目を浴びているテスラは、バッテリーを搭載した低価格のパワーウォールを発表し、家庭用太陽光発電システムの分野にも進出しようとしています(大容量&低価格、テスラの新家庭用蓄電池)。新しいパワーウォールは13.5kWhで617,000円と確かに安いわけですが、どれぐらい安いのでしょうか。少し検討したいと思います。
幸いにもテスラのパワーウォールを他のシステムとコスト比較をした記事があり(Tesla Powerwall 2, way ahead of competiton price)、そこに下図のようなグラフが掲載されています。
左端がテスラの価格ですから、確かに断トツに安いですね。
ただ、気を付けないといけないのは、バッテリーシステムには高いものが多いという事実です。かつてのバッテリーシステムの需要は、無停電電源のような高価格であるけれど信頼性の高い電気を得るための装置でした。その影響でバッテリーシステムはどうしても贅沢で高いもを作ってしまう傾向にあるようです。上の図を見ても、1kWhが1ドル以上と言うのはとんでもなく高いですからね。
で、 このグラフではテスラのパワーウォールの電気コストは0.23ドル/kWhになっています。どのように計算して0.23ドル/kWhになったのかはこの記事では判りませんが、取りあえずこのコストは日本の家庭用電気代とほぼ同じレベルです。とすると、これに太陽光パネルを付けると、その分だけコストが余分にかかってしまうということですね。
それなら太陽光もパワーウォールも無しで電力会社から普通に電気を買う方が安いということになってしまいます。
電力会社からの電力を買わずに太陽光とバッテリーだけで暮らしたいという考え方はありますが・・・、そういう人なら、電力会社よりは少し高い電気になってしまいますが、パワーウォールを使うのが一番安くつくのでしょう。
やはり普通に電源として使うにはまだパワーウォールは割高ですね。これで普及できるのかな? バッテリーシステムのコストの考え方はなかなか難しそうですが、明日ももう少し考えてみたいと思います。
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