リチウムイオン電池の電池寿命が12倍になるという技術開発ニュースで一躍有名になった安永の株は、発表以来ストップ高を続け、今日はやっと落ち着きましたが、株価はニュース発表前の4倍超になっています。
蓄電池の長寿命化はとても重要な課題で、私も大変興味を持ってこのニュースを見ていました。ニュースの第一印象については既にブログしましたが(リチウムイオン電池の寿命が12倍???)、連日のストップ高を見てもう少し安永について知りたいなと思いました。
ニュースでは技術的内容を公開していましたので、私の最初の印象は、「割と信用できるな」というものでした。ただその時にいくつか気になることがありました。次のような点です。
- 発表では当社従来品より寿命が12倍になったとあるけれど、安永のリチウムイオン電池というのは聞いたことが無い。
- サイクル試験で当初容量の70%になるまでを寿命としているけれど、普通は80%までを寿命としている。
- グラフから直線で寿命推定しているが、やや無理があるのではないか。
このあたりの疑問があったので、安永のリチウムイオン電池というのをもう少し調べようとネットをググってみましたが、ヒットするのは寿命12倍とストップ高のニュースばかり。それ以外には安永は自動車部品のメーカーと言うことしか判りません。あまりしっかり調べた訳ではありませんが、安永のリチウムイオン電池ってあるのでしょうか? OEMでどこかに出しているのかな?
こうなると発表された内容がどれほど意味があるものなのか、考え直したくなります。発表されたグラフに他社同等製品の値があればもっと内容の信頼性が高まるのですがね。
とはいえ、このような評価ができるというのは発表に具体的な技術情報を加えてあるからです。今回の発表内容の技術的位置づけはともかく、安永は「割と真面目な会社」であるかなという気はしますが、甘いですかね。
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