不良パネルのその後の話

(カテゴリ: トラブル例, 太陽光発電の保守)

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前回、私の発電所から2枚の不良パネルを発見した話を載せました。その後、それらのパネルを好感しましたので報告します。

 

まず見つけられた不良についてですが、保守業者がIVカーブ測定を行いました。下図がその測定図です。2枚とも同じような様子でした。不良と判断したのは、赤丸で示されたところの歪みです。何か接触不良を起こしているような感じですね。私はもう少しゆがんだカーブを想像していましたので、意外でした。2枚とも同じようなところで、同じような歪を示していました。

不良パネルIV

私にはちょっと原因は判りませんでしたが、担当している保守員は以前にも他の発電所で同じような現象を見たことがあり、その時、メーカーにIVカーブを示して不良を連絡したところ、メーカーは無償交換に応じてくれたので、今回も無償交換は可能だろうと言っていました。

 

その後、保守会社からメーカーが無償交換に応じてくれたとの連絡があり、先日、パネルが届いたので交換しました。交換には私も現地に行って、改めて不良パネルを目視確認してきましたが、何が悪いのか全くわからないですね、まぁ、それは予想していたことですけれど・・・。

 

これらの不良パネルはメーカーに送り返されて、メーカーで原因分析するということですが、メーカーでも判らないのではないかという気がしています。

 

さて、今回の不良は、発電所全体の出力で見ると検出できなかったような出力低下を、パワコン毎にモニタリングしていた保守員が見つけたものでした。パワコンは9台あり、そのうち1台のパワコンの出力が2-3%下がっているのを保守員が発見したのですが、そうすると全体で見たら9分の1の0.3%ほどの出力低下と言うことになります。全体で見ていたら判らない訳です。

 

で、これは金銭的に見たら年間で1万円ぐらいの低下ではないかと思います。この発電所はあと12年稼働しますから12万円ほどの損失を防いだわけですが・・・、

 

この保守にかかった費用が11万円!

 

まぁ、トントンと言うところですかね。私はこのようなことをマニアックに追いかけるのが好きなので、ほぼタダで楽しむことができましたから満足ですが、損得だけを考えるとあまりお勧めできないです。やはり、全体での出力に変化が見られるぐらいの低下まで待ってから、お金をかけて保守するのが現実的ですね。

 

 

 

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One Comment

栗きんとん

出力保証では90%とか80%とあるので、クラスタ異常なら出力が2/3になるので問題なく対象になると思いますが、この程度では出力が低いとは言い切れないと思います。
にもかかわらず交換になったのはメーカーの対応が良かったと思います。
なお、当方もパネルの出力異常があってIVカーブでもはっきりしています。10年以内なら90%以上という保証があるにもかかわらずそれ以下なのに交換対象外と言われています。
メーカーの言い分は、開放電圧が2/3以下、インピーダンスが200オーム以上であることだそうです。製品保証の出力保証っていう意味がありません。

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