四国電力で再エネが需要の実質100%を供給したというニュースが流れていました(四電、自然エネ一時100%供給 今年5月、国内10社で初)。記事では供給の電源内訳が下図のように示され、黒線の需要の11:00-12:00の部分で、太陽光と水力・風力で100%供給している状況が確認できます。
実際には、電気は色分けされている訳ではありませんので、どの電気で需要を賄っているのかは判りません。ただ、数字の上で太陽光と水力・風力で需要を100%賄ったと言える状況があったわけです。まぁ、そんなものでしょう。
上の図をみて判るように、四国電力では常に需要より多く発電していて、余剰分は連系線や揚水に回しています。昼間に太陽光の発電が増えた分は、ほとんどそのまま揚水と連系線に回しています。これだと、基本的には需要を火力で賄って、再エネ分は揚水と連系線で調整しているだけと言った方が近いような感じです。ちょっと残念ですね。もう少し昼間の火力が抑制されたら、太陽光で昼間の需要を賄っている感じになるのですけれど・・・。まだ、そういうきわどい制御をするには至っていないということですか。今回は再エネ100%が四電だけだったので、連系線でかなり吸収できるでしょうけれど、10電力全てが再エネ100%になると調整は厳しいでしょう。
うーん、まだまだだなぁ。やはりバッテリーの導入と制御の高度化がもっと進まないと再エネを主力電源化することは難しいかなぁ。
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