太陽光発電にピークカット効果は望めないのか

(カテゴリ: ピークカット効果)

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太陽光発電の導入量が、電力を安定運用するために必要な最大需要の4%以上に達していることをこれまで示しました。4%でも太陽光発電がうまく電力需要のピークと合えばピークカット効果を持てると言えます。

 

では電力の需要はどのようになっているのでしょうか。下に東電の「でんき予報」に挙げられている1日の電力需要曲線の例を二つ挙げます。

涼しい日の電力カーブ 0818電力需要カーブ

これを見て驚きました。朝の10時ころから夕方の6時ころまで電力需要はほとんどフラットです。日によっては夕方6時頃が最大需要になっています。冬場に太陽光発電がピークカットとして効果を持つのは難しいと思っていましたが、これでは夏場もピークカット効果を持つとは言えません。残念なことですが認めざるを得ないでしょう。

 

朝日新聞の言うように電力需給に余裕ができてきたことは確かなようです。しかしその最大要因は太陽光発電でなく、省エネなどによる需要の減少にあるようです。昨日示したグラフでは電力需要は2007年を最大として減少傾向です。もちろん最近のデータも調べなければなりませんが省エネが進んでいることを示していると言えるでしょう。

 

太陽光発電でピークカット効果が期待できないとなると、コストダウンして他の電源との競争力を持つことがより強く望まれてきます。FITのお蔭で随分コストダウンが進んだと思いましたが、まだまだ努力が必要なようです。

 

アメリカでは一部で1kWhあたりが4セント以下になったという報告(米テキサス州とネバダ州、メガソーラー発電コストがすでに4セント/kWh以下に)がありましたが、日本も早くそうなって欲しいですね。

 

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