太陽光発電の動作チェック15 (現地調査速報)

(カテゴリ: 屋根太陽光発電)

土曜日に太陽光発電所に行ってきました。

 

ここのサイトではダイゴエナジーというツールを導入するので、それを見学させてもらい、更に少しデーター採りをするのに協力してもらいました。下の写真はその一風景ですが、私以外にも参加している人が多数いました。

 

ダイゴエナジーというのは太陽電池の出力を最大化するツールですが、まだ私はその正体を十分には掴みきっていません。私も興味を持っているので、もう少し解ればご紹介したいとは思っていますが・・・・。

 

さて、ここでのデーター採りにはサーモビュアーとIVカーブトレーサーを使いました。

 

サーモビュアーを持ち込んだのは、ホットスポットがあったら早く見つけておいた方が良い、という理由ですが、結果的に、ホットスポットというほどのものはありませんでした。

 

ただし、小さなホットスポットのようなものはありました。下の写真です。

パネル中央あたりのセルに白い点が見られます。白い方が温度が高いのですが、ふつうはもう少しセルやタブ全体的に温度が高くなるはずで、このように点で見られるのは珍しいと思います。

 

白くなっている辺りをよく観察してみましたが、特に問題になるようなものは見られず、原因はよく判りません。しかし、温度上昇は2-3度ぐらいなのでそれほど問題になるとは思えません。今後、時々様子を見るとよいでしょう。

 

サーモビュアーはあまりデータは得られませんでしたが、IVカーブトレーサーでは影影響の良いサンプルが得られました。下図がそれです。下図の白い曲線がIVカーブ、即ち電圧・電流特性曲線です。重ねて表示されている赤い線は電圧・電力曲線です。

 

上の図の右下が段になっているのが影の影響で、影になっているところからは0.2Aぐらいしか電流が流れていません。

 

その後、急に電流が増えていますが、そこは光が当たっているところからの貢献です。

 

なぜこのような曲線になるのかについては、また別途説明したいと思います。

 

上記のような曲線は、太陽電池の教科書に載っているような典型的なもので、私も理論としては理解していましたが、実際にデーターを得たのは初めてでした。

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