日本は土地が狭いので、太陽光発電の土地確保には苦労します。そんなところに太陽光の技術開発テーマで「立地制約克服へ」なんて記事が出ると思わず期待してしまいました(経産省/太陽光技術に40億円、立地制約克服へ)。
しかし、記事を読むと太陽電池の軽量化やフィルム化など「???」という内容になっています。良く判らないのでエネ庁のHPで調べてみました。下記のような研究テーマになっています。
本当に軽量化やフィルム化が技術開発のテーマでした。立地制約の克服というのは、ビルの壁面や重量制約のある建物の屋根、あるいは車の屋根に太陽電池を載せることが目標のようです。これらはどちらかというと、特殊用途太陽電池の開発であって、立地制約の克服とは少し違うと思いますけれど・・・。多分、ペロブスカイト太陽電池やタンデム太陽電池の研究費補助金を得たいために、このような無理筋の研究テーマにこじつけたのでは・・・。
これはNEDOの技術開発として行われるので、おそらく研究受託先は大体決まっていて、成果もほぼ目途が立っているものだと思います。ただ、しっかりとしたデータを出すために国の補助金でしっかりとした設備を導入し研究を行いたいのでしょう。
まぁそういうのは補助金を得るためによく行われる手口なので仕方ないですけれど、かなり研究テーマがズレているのがイヤですね。
日本は本当に立地制約が厳しいので、例えば斜面や地盤が悪いところにうまく太陽光発電を設置できる技術開発をして欲しいなと思いました。
コメントを残す