昨日のブログで田淵電機の私的整理を取り上げましたが、太陽光発電関係の倒産はピークを打ったようですね(上期の倒産件数は12%減 太陽光発電関連 設置コスト低下など追い風)。田淵電機、もう少し頑張れたら良かったのかも、いやどうかな。
記事によると太陽光発電関連の倒産件数は昨年下期から2期続けて減少しているそうなので、2016年から2017年あたりが最も多かったのでしょう。この時期はFIT買取り価格の締め付けで市場が急に縮小しましたからね。昨年JPEAが報告した太陽光発電設置容量推移でこの時期の市場を見ると下図のようになっています。
確かに2016年に設置量が急に減っていますね。しかしその後の設置量の見通しも結構減っています。反転するのは2025年頃らしいので、まだまだ太陽光発電産業は厳しい時代が続きそうです。田淵電機はやはり厳しかったですかね。先日、田淵電機の債権者会議があって、借金の返済を猶予してもらったようですから、とりあえずの危機を脱したところですか。
で、倒産件数がピークを打ったのは次のような理由のようです。
- 安易にこの業界に参入した会社が倒産したり撤退したりして数が減った
- 太陽光発電関連のコストが下がり、残っている会社は筋肉体質で低いFIT価格でも利益が出せる
今では太陽光発電関連では体力のある会社が残っているようですが、まだ市場は減少し、淘汰はありそうです。これからの競争は厳しそうですね。ここはひとつ、田淵電機も頑張らないと。
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