これからの太陽電池はコストダウンだけでなく効率向上も必要なのではと昨日指摘しました。もともとSi太陽電池の変換効率は28-29%ぐらいが限界と言われています。これに対して最近の太陽電池は20%を超えるものが市場に出てきているようです。Siを使っている限り飛躍的な効率の向上は考えられないでしょうが、もう一段、効率を上げる余地は残っているようにも思えます。というか、元太陽光発電技術者としては、もう一段、日本の太陽光業界の技術力に期待したいという思いを強く持っています。
将来的にはまだまだ新しい技術が開発されるのかもしれませんが、現段階で判っている新しい技術を見ているだけでも、もう少し効率が上がってきそうな気もします。もちろん効率を上げて、かつコストや生産性・信頼性を悪くするわけにはいきません。太陽電池は単純にpn接合を作るだけで良いと思っていましたが、多分に総合技術が必要になってきているように思います。
ターンキー産業と言われ、急激な市場の拡大とともに中国のメーカーが台頭してきたのは確かですが、どうも今後の展開は少し変わってきそうな気がします。FITによる市場開発も一段落したところで、もう少し技術面にも期待がかかってくるような気がします。
このようなことから、今後に使えそうな技術として次のようなものをレビューしてみたいと思います。
- バックコンタクト
- 表面テクスチャー
- HIT
- PERC
上記の中には従来からの技術も含まれていますが、おそらく今後に活かされてくるのではという見方で取り上げます。途中で気が変わって、別の話をするかもしれませんが、そこはあまり気にせずに、上記のような技術をネタにブログを書いていこうかと思います。まぁ、気楽に進めていこうと思います。
次回から始めますのでよろしくお願いします。
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