自然エネルギー財団が日本の太陽光発電コストについての分析と予測のレポートを出しました(日本の太陽光発電の発電コスト 現状と将来推計)。28ページの報告で、ちょっと頑張って読めば参考になります。高いと言われる日本の太陽光発電の背景についても、少し想像がつきます。
データは日本の太陽光発電業者千数百社へのアンケート結果をベースにしています。従って、過去・現在のコストについてはかなり実態を反映していると言えるでしょう。例えば2018/2019年のコストは15.3円/kWhで、まぁ、そんなところかなと言う数値になっています。
面白いのは、これまでのコストの決定にFIT認定買取り価格が強く影響していると指摘している点。つまり、認定価格が下がれば機材や工事コストも下がるという構造。そういう様子は見えていましたが、はっきり指摘しているのは珍しいですね。しかし、14円/kWhになればそういう価格弾性度も小さくなっているでしょう。
で、2030年の予測値はどうなっているかと言うと、その頃になれば日本の太陽光コストも国際レベルの5~6円/kWhということらしいです。FITの目標価格もその頃には8円以下を目指していますが、まだビジネスは可能ということになりますね。うまくそのようになって欲しいです。
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