数日前にパナソニックが「太陽光事業の黒字化を2年先送りする」という記事を見て、大丈夫かなぁというブログを書きました(パナソニック大丈夫かぁ)。その時は、国内事業が中国の攻勢で厳しいのと、アメリカでテスラ社との協業が遅れていることが気になっていました。しかし、それ以外に「ACモジュール」の分野で、アメリカで新しい動きをしている記事を見つけました(パナソニックとサンパワーが米市場でバトル)。そもそも記事のタイトルが凄いですね。どうなっているのでしょう。
まずサンパワーと言うのはアメリカを代表する太陽光パネルのメーカー。そのサンパワーと「ACモジュール」でバトルらしいですが、記事を見てもあまりバトルらしくありませんでした(笑)。「ACモジュール」というのは太陽光パネルに小型の系統連系インバーター(マイクロインバーター)を内蔵させて、そのまま交流電源に繋ぐことができる様にしたもの。今のところ「ACモジュール」はマイナーな存在ですが、使い勝手は良さそうで、もっと需要は増えると予想しています。今普及しないのは、高いのですかね。
で、パナソニックは「ACモジュール」を作るのに必要なマイクロインバーターを調達するために、これを作っているアメリカの「エンフェイズ」という会社と提携することにしました。一方、「エンフェイズ」はサンパワーのマイクロインバーター部門を買収するらしく、結果的に「エンフェイズ」はパナソニックとサンパワーの「ACモジュール」のマイクロインバーターを供給することになります。
これだけだとパナソニックとサンパワーがバトルするようには見えませんが、両社とも米国内での太陽電池モジュールの生産を増強するようなので、しかもそれは「ACモジュール」の生産増強らしいので、微妙な関係にはなりそうです。
パナソニックがテスラ社の太陽電池「サンルーフ」と協業したのは良い着眼だと思ったのですが、テスラ社がどうもパッとしなくてうまく行っていません。今回の「ACモジュール」もよい着眼点だという印象を持ちますが、「エンフェイズ」を通じたサンパワーとの関係が微妙です。
どうなるでしょうねぇ。パナソニックは家電で成長してきた会社ですが、このようなエネルギー分野でもこれまでの経営ノウハウが活かされるのか、ちょっと気になりますね。
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