「火を噴く」なんて恐ろしい言葉を使っていますが、内容は太陽光発電所の点検についてのおとなしい記事がありました(「火を噴くジャンクションボックス」、NTT西の新会社がドローンで発見)。
メガソーラーのように大量にパネルを使っていると、その中のパネルから発火する確率をゼロにはできません。実際にパネルが焦げたというような話を聞くことがよくあります。一般的に言って、パネルの不良から起こる発火は、じわじわと過熱してきますので、「火を噴く」と言うほど強烈ではないでしょう。むしろ配線不良でショートしたりする場合の方が「火を噴く」ようなトラブルを起こしやすいと思います。いずれにせよ、パネルの熱分布を見ることは、太陽光発電の保守としてとても有効です。
この記事ではドローンによるIR空撮でパネルの熱分布をみて点検を行っています。紹介されている例ではパネル不良や配線不良などいろいろなタイプのトラブルを発見したようです。記事の中にそのIR撮影画像が載せられているため、大変参考になります。またIR像と普通の写真を載せているところも参考になります。パネルの過熱は、パネルの汚れや鳥の糞によっても起こされていることが良く判ります。
IRカメラによりパネルの熱分布を見て点検することはそれほど難しくはありません。50kWぐらいならIRカメラを手持ちで回って点検することが可能でしょうけれど、メガソーラーとなるととてもできませんね。ドローンを使って空撮するというのは良い方法です。ドローンとリアルタイムでモニタリングできるIRカメラがいるのでコストアップにはなります。この記事の点検を行っている会社に委託する方法もありますが、どれぐらいかかるのでしょうね。
とにかく、この記事のIRカメラ空撮動画は参考になりますので、見てみられると良いですよ。
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