凍土壁の話は太陽光発電とは関係ありませんが、実は私は昔、これとよく似た地中壁と太陽光発電のシステムに関与したことがありましたので何となく親しみを感じます。
私が関与したのは凍土ではなく粘土で地中に壁を作り止水壁にするというものでした。地震時の地盤液状化対策のために、対象の土地を地中粘土壁で囲み、囲みの中の地下水をポンプで汲み上げ地盤を乾燥強化するというもので、ポンプ駆動のために太陽光発電が使われました。
別に日本ならどこにでも配電線があるので太陽光発電を使う必要はなく、通常の電源でポンプ駆動すれば良いわけです。ただ、このシステムはアフリカなどの乾燥地域で地下水を安定的に得るために使えないかという目論見があったので、あえて太陽光発電を使っていました。
まぁ、その話は会社が太陽光発電から撤退してしまったためにウヤムヤになっていますが、福島の凍土壁の話を聞いた時に、よく似た技術だなと感じた事と、これらは日本の独自技術なのではないかと思ったことで、関心を持っていました。事実は良く知りませんが。
凍土壁がどれほど有効なのか私には良く判りませんが、このシステムはとにかく成功しなければなりません。しかもこれまで経験の無いことなので、成功するために多大な努力が払われると思います。独自技術であるための宿命みたいなものですが、その結果として多くのノウハウが積み重ねられるので、他の追従を許さない技術力を得ることができるだろうと思います。このような努力で日本の技術力が強化される期待もあります。
原発に対しても東電に対しても不満は多々ありますが、こういう努力については私は応援していきたいなと思っています。同じような意味で、原発内で働くロボットの開発についても期待しています。
福島原発は大変な災難ですが、転んでもタダでは起きないような結果になることを祈っています。
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