昨日、私の太陽光発電モニタリングでは50kWぐらいのまでの発電所は全体の出力を見るだけで十分と書きましたが、一つ付け加えておくことがあります。
モニタリングで異常の有無を知るだけであれば、全体の出力だけを見るので良いと思いますが、太陽光発電の場合、異常を検知したとしてもそれがどのパネルなのか知るのがとても難しいという問題がありました。これは結構大切な問題です。
パワコン単位で、またはストリング単位でモニタリングすると、異常個所がそれだけ狭い範囲に限定されるので、異常パネルを見つけるのがかなり楽になってくると言えます。
私の場合、50kW(太陽光パネルでは60kW)の発電所でパワコンが9台、それぞれのパワコンに4ストリング入力されているので合計36ストリングの構成になっています。
私はIVカーブトレーサとIRビュワーというツールを持っていますので、トラブル時にはこれらを使って異常パネルの同定を行うつもりにしています。50kWぐらいの発電所なら全部を調べて異常個所を同定できると考えています。
例えば私の発電所で言うと、36ストリングのIVカーブを全て測ると1時間ぐらいでできると見ています。異常ストリングを見つけてから更にIRビュワーで異常パネルを探し、最後にパネル単位でIVカーブを測り異常の確認することになると思います。
太陽光発電道楽人としては、このような作業は望むべきものなので気にならないどころか、楽しみにさえしていますが、そうでない人には大変な作業だろうと思いますし、そもそもIVカーブトレーサやIRビュワーを持っていないと、異常パネルの同定は容易ではないでしょう。
まだ良く調べていないのではっきりとは言えませんが、異常パネルを探すサービスをする会社があるかもしれません。異常時の対応だけでなく、普段のモニタリング、パネルの掃除や除草などすべてを丸投げにできるサービスもあるようです。当然コストはかかりますが、どのような保守運営にするかはやはりオーナーの考え方で様々だろうと思います。
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