電力需要曲線がフラットになったのは皮肉

(カテゴリ: 電力需要)

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今日は月末なので、今月の発電実績を後で報告しようと思いますが、その前に少しつぶやきます。またまた電力需要の話で恐縮ですが・・・。

需要曲線

上の図は本日の東電の電力需要グラフです。この図に見るように、昼間の電力需要は減りピークは夕方に来るのが最近では一般的なようです。要するに1日の電力需要曲線は昔に比べてフラットになってきています。

 

これって電力会社が求めてきたものなのだろうなぁ・・・、と思います。

 

発電所というのは100%に近い負荷で運転する方が効率が良いものです。しかし、負荷は変動するので常に100%という訳にはいきません。従って、電力会社はできるだけ100%近くで運転する発電所を多くし、一部の発電所で負荷の変動に対応するなどの方法で効率の良い運転をしようとしていると思います。

 

とにかくできるだけ100%で運転するために、一部の発電所を止めたり動かしたりして調整しているのでしょうが、需要がフラットであればこの調整作業が大幅に軽減されることになります。

 

このため、これまで揚水発電の導入や割引深夜電力制度などを導入して、昼の電力需要を少なくし夜間の需要を上げてきました。その結果、今のような電力需要曲線になったのでしょう。勿論、省エネの普及などの効果もあります。

 

ところがそこにドカッと太陽光発電が入ってきました。

 

不安定な太陽光発電の出力変動に対応して、発電所の出力を調整しなければなりません。また、今度はせっかくフラットにした需要曲線の昼間の部分を太陽光発電に削られるので、調整の範囲が狭くされます。まあ、今は出力調整の難しい原発が止まっているので、多少調整しやすいのかもしれませんが。

 

いつからこのような需要曲線になったのか判りませんが、ずっと需要調整を積み重ねてきてやっとフラットにしたところに太陽光発電が入ってきたのは・・・皮肉なものです。

 

これは電力会社に対して皮肉なだけではありません。かつて昼のピークカットに有効とされていた太陽光発電が、昼のピークが無くなってから導入されたという意味では、太陽光発電に対しても皮肉な結果となってしまいました。残念。

 

すみません、ほんのボヤキでした。後で今月の発電状況の速報を出します。

 

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