ソコデスとソラメンテ

(カテゴリ: 太陽光発電の保守)

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ソコデスもソラメンテも太陽光発電の保守道具としてよく知られている機器です。私自身はどちらも持っていませんが、ソコデスは一度、ソラメンテは二度使ったことがあります。その程度の経験なので少し不確かかもしれませんが、昨日の直列抵抗の話と絡めてこれらの機器を見てみたいと思います。

 

まずソコデスは接続箱(またはパワコンの接続端子)などからストリングの特性をチェックするもので(SWオフを忘れずに、念のため)、直列抵抗の異常を検出し、しかも異常個所の推定まで行ってくれます。パルス応答で異常個所を推定するのではないかと思いますが、詳細は良く判りません。とにかく、異常個所の推定まで行ってくれるのは便利です(詳細はソコデス)。

 

一方のソラメンテにはZというものとiSというものがあり、Zはやはり接続箱などからストリング全体の抵抗を検査します。これだけでは異常を検出してもストリングのどこに異常があるかわからないので、もう一つのiSを使いパネル毎に電流が正常に流れているかどうか検査し判定します(詳細はソラメンテ)。

 

私が初めてこれらの機器を使った時は、比較のために両方を使いました。検査したストリングはパネルが10直列になっているので、昨日述べたように直列抵抗は7-8オームになると思っていました。しかし検査の結果は、ソコデスで10オームほど、ソラメンテで20オームほどでした。直列抵抗は日射などいろいろなものの影響を受けるので、10オームぐらいになるのは仕方ないかと思いましたが、20オームは少し大きすぎるような気がしましたので、メーカーに問い合わせてみました。

 

メーカーの説明ではソラメンテで測っている抵抗値はVoc付近の抵抗ではなく交流抵抗だそうです。どのような交流抵抗なのかそれ以上の説明はありませんでした。それって直列抵抗と言えるのかちょっと不満なのですが・・・。

 

しかし現実問題として、ストリングの微妙な直流抵抗値を評価するのは難しく、ソコデスでもソラメンテでももっと大きく抵抗値が変わった時に(例えば10倍ぐらい)異常と判断するよう勧めています。確かに太陽光発電のトラブルとしては断線や接触不良など抵抗が大きく変化する異常が多いので、そのやり方で大抵の異常を検出できると思います。またそれぐらいの異常でないと、確認に手間ひまがかかり過ぎてリスクが大きくなってしまいます。今のやり方が妥当なのかもしれません。

 

そのような事情は理解できますが、私としてはもう少し細かいところまで検査したいなという気持ちを持っています。いずれそういう機器が出てくるのでしょうか。

ちなみに、私はIVカーブトレーサとサーモビュアー(サーモカメラ)でメンテすることにしています。

 

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