パナソニックがまたまた太陽電池で効率の記録を更新したようです(パナソニック「世界最高記録」)。HIT技術にバックコンタクト技術を組み合わせて23.8%を達成しました。
HIT技術と言うとサンヨー時代に開発したパナソニックの独自技術です。バックコンタクトは古くからある技術ですが、今ではアメリカのサンパワーが全面的に使っており、日本ではサンパワーと提携している東芝の太陽電池で採用されています。バックコンタクト技術はいろいろな太陽電池に応用可能なので、パナソニックがHIT太陽電池に適用したのは頷ける話です。
ところで、同じHITとバックコンタクトを組み合わせた技術開発をシャープが昨年NEDOのプロジェクトとして実施することになっていました(シャープの次世代太陽電池、NEDOのプロジェクトで量産へ)。なんでシャープが人の技術の組み合わせ研究でNEDOのプロジェクトをやるのだろうと不思議には思いましたが、研究テーマは個別の技術ではなく量産技術の開発だったので、そういう逃げ道もあるのかなと思っていました(シャープの逆転打となるか、NEDOプロジェクト)。NEDOもシャープを不憫に思ったのかもしれませんね。
しかし、シャープの太陽電池事業もいよいよ危なくなってきて、あのプロジェクトはどうなるのかなと思っていましたところ、タイミングよくパナソニックからHITとバックコンタクトを組み合わせて世界最高を達成したこのニュースを聞きました。
やはりこれは本家のパナソニックが取り組むべき仕事ですからね。
記事によるとモジュール効率で23.8%と言うことですから、太陽電池セルそのものの効率では25%以上行っているのではないでしょうか。29%とか言われている理論限界にだんだん近づいて来ています。もっともHITはアモルファスを含んでいるので、もう少し限界は上かも知れませんが。
これぐらい効率が上がってくると、屋根発電で5kWぐらい載せられる住宅が増えてくるでしょう。
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