「買い取り価格20円/kWhでも太陽光事業で収益をあげられる」らしいです

ネクストエナジー

太陽光発電ビジネスに関しての記事がまたありました(買い取り価格20円/kWhでも太陽光事業で収益を上げられる)。ネクストエナジーの伊藤社長に対するインタビューです。

 

記事を読むと、太陽光発電の買取価格が下がりIRR(内部収益率)が3%ぐらいに下がったので、法人から見れば投資は難しいレベルかも知れないけれど、個人から見ればまだ魅力ある対象だ、と述べています。確かに個人で銀行に資金を眠らせていると利息は1%にもならないので、太陽光発電の方がずっと有利だということになるでしょう。

 

太陽光発電の広告などを見ていると10%ぐらいの利回り物件が出されています。注意しておかなければならないのは、広告に出ているほとんどの利回りは「表面利率」で書かれていることです。表面利率はあくまで売り上げの投資に対する割合で、実際の収益はここから投資回収や経費を引かなければなりません。「表面利率」が10%でも投資回収に5%、経費で2%ぐらい差し引かなければならないので、収益は3%ほどになります。要するに表面利率が10%以上ないとIRRで3%にならないということです。

 

今の物件は「表面利率」10%ぐらいのものが多いので、IRRはせいぜい3%ぐらいと言うことになるでしょう。法人からはもう魅力が無くなっている訳ですが、個人からはまだ魅力が残っています。ただし・・・、

 

太陽光発電は安定した収入が確保ができると言われていますが、それでもリスクはあります。まず機器が20年間持つかどうか。かつての高価な太陽光発電設備はそれなりに信頼性も高く20年以上稼働している例が多いようですが、今の設備はコストダウンが進んだ一方で信頼性の不安が残ります。パワコンの寿命は10年と言われていますし、低価格パネルは機材の信頼性だけでなく、メーカーが20年存続しているかどうも不安です。

 

つまり、機器は安くなりましたが、信頼性が確保されているかどうかははっきりしません。

 

この記事では太陽光発電設備のコストは25万円/kWとなっています。これぐらいのコストなら確かに収益は確保できそうですが、上記のようなリスクにどう対処するか、この辺りに知識と経験が要りそうです。

 

やはりこれから太陽光発電事業者は淘汰されていくのでしょうね。

 

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