国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は2025年までに太陽光発電のコストが1kWあたり10万円以下になるという予想を発表しました(太陽光発電の導入コストは10年で57%下がる、2025年に10万円/kWhへ)。下が価格推移の予想図です。
確かに太陽光発電のコストは下がっていくとは思いますし、著名な機関の報告なので信頼できるのでしょうが、予想の根拠をはっきり書いていないのでどの程度の精度があるかは良く判りません。
それより気になるのは日本の太陽光発電のコスト。記事では世界の太陽光発電のコストは昨年で1kWあたり21-22万円ぐらいとしています。取り組み方やコストの考え方にもよりますが、昨年このコストで導入できた人は少なかったのではないかと思います。私は今年分譲で購入しましたが1kWあたり30万円ほどしました。まぁ、分譲での購入は高めになりますが。
この記事でも日本の太陽光発電コストは高いと指摘しています。全体のコストの中で、モジュールのコストはそれほど変わらず、周辺コストで差がついているようです。各国での太陽光発電のコスト構成が下図です。
日本はドイツ、中国に比べて3倍以上のコストのようです。すごい差ですね。
日本ではまだFIT価格が高いことが太陽光発電コストを高止まりにさせている一因になっているでしょう。中国やドイツは安すぎるところがあり、またアメリカや豪州とはそれほど差がないので、あまり深刻ではないのかもしれませんが、本当にこの予想のようにコストダウンしてくれるのか心配なところがあります。
太陽電池モジュールも今では50円/Wぐらいと、かなりいい線まで下がっていると思います。もう太陽光発電も単に大量生産でコストダウンという時代は終わりつつあるかもしれません。コスト構造、複雑ですからねぇ。いろいろな規制や商習慣が結構影響しているのでしょうか。
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