悪評高いFIT制度は再生可能エネルギーの導入促進を意図して作られたものです。しかし、なぜか太陽光発電に有利な内容になってしまったので、太陽光発電ばかりが促進され、おまけに無理な設置なども散見されたため、内容がかなり見直されました。その結果、太陽光発電の優遇度もかなり減り、単に金儲けだけを目的としたような事業家は太陽光発電から撤退し始めているようです。
国としては太陽光発電以外の再生可能エネルギーの導入をもっと促進したいため、他の再生可能エネルギーの優遇度を上げています。そのため、太陽光発電から他の再生可能エネルギーに乗り換えようとしている事業家もおられるようです。もちろん、それが政府の目論みなので良いことなのでしょうが、乗り換えはそう簡単ではないだろうなぁと想像しています。
太陽光発電は随分簡単に取り組むことができました。それが太陽光発電ばかりに投資が集中する一因にもなっています。それに比べ、風力にせよバイオにせよ、まず資源が確保できるかどうかだけでもリスクが大きくなります。更に発電の構造も保守も複雑になります。なかなか、個人投資家が取り組むには難しいように思えます。
しかし見方を変えれば、風力やバイオの資源が安価に確実に得られるところではチャンスということになるかもしれません。単に金儲けと言うことでなく、資源をうまく利用しようと工夫する人にビジネスチャンスが来るのなら、FITの本来の目的にもかなうでしょう。
安易な金儲けと言う意味では難しくなりましたが、太陽光発電もまだ工夫すれば(手抜きではなく)事業採算にのるようです。他の再生可能エネルギーも、工夫する人によって促進されて来たらおもしろいですね。
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