太陽光発電の過積載の話 続きの続き

昨日、太陽光発電の過積載についての記事(太陽光、認定後の「過積載」対処へ)で、過積載はメガソーラーに多いとあるのを見て「おや」と思ったことを指摘しました。

 

私は、過積載は50kW以下の低圧連系の発電所に特有のものかと思っていました。50kW以下の設備であると普通の家庭のような簡単な設備で済むうえに、電気主任技術者の選任や工事など届け出などが必要なくなるなど、面倒なことをしなくて済みます(まぁ、そのために50kW以下の太陽光発電は無法地帯のようになっているという問題もありますが・・・)。

 

従って、パネルはできるだけ詰め込むものの、パワコン出力を50kW未満に抑え、簡単な低圧連系にして稼ごうというのが過積載の醍醐味だと思っていました。スーパー過積載などという200%ぐらいの過積載をしても十分儲かるそうです。それも一つの方法ですが、「追加」でスーパー過積載と言うのはやり過ぎですね。

 

で、

メガソーラーだと簡単にできるというメリットが無いので、過積載をしないのではないかと思っていました。逆に過積載をして出力が抑えられてしまうと損ですからね。ただ120%ぐらいまでなら、まずパワコンで出力が抑えられるということはありません。むしろ、パワコンの容量を抑えられる経済設計と言っても良いでしょうから、それぐらいの過積載は考えられます。

 

記事を見ると特別高圧の太陽光発電所では、パネルの出力がパワコン出力に対して平均で2割増しになっているようです。さすがに特別高圧ぐらいの設備を設計する人は良く判っていますね。きちんと計算した訳ではありませんが、過積載率130-140%ぐらいまでは経済設計の範囲になるのではないでしょうか。

 

本当は過積載でバッテリー付のシステムにして、安定した出力にするのが理想的だと思います。そうなると過積載の概念は無くなってしまうのでしょうが、それはまだまだ先の話でしょう。

 

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