ドローンにIRカメラ(サーモカメラ、サーモビュアー)を載せて空中から熱分布像を撮影し診断するという方法は昨年あたりからよく提案されています。最近、もこの方法のニュースがありました。
まずはこの検査業務を行うパシフィックネットという会社からの記事(ドローンによる太陽光パネル検査、サイトでデータ分析して対策まで検討)。この記事では2MWのメガソーラーを15~20分で検査できると報告しています。記事の書き方が少し判りにくいですが、この時間内にクラウドコンピューティングを使った自動解析まで行うような書きぶりです。そうだとすると随分短時間で処理できるのだなと思います。凄いですね。
というのは、別途見た記事(徳島県、「ドローンと人手の差」を検証、メガソーラーの定期点検で)では、やはり2MWでも撮影だけで3時間かかったと報告されているからです。前の記事の15~20分の作業でどれだけのことができるのか良く判らないので正確な比較はできませんが、経験を重ねていくといずれはドローンの方が短時間で便利になるのではないかと思います。
ただ、ドローンを使うのは結構コストがかかるみたいですね。具体的なコストは書いていませんでしたが、二つ目の記事ではドローンはコストがかかるように書いています。それでもメガソーラークラスになると検査が大変なので使う価値はあるのでしょうが、50kWクラスだと地上から人手で検査するので十分でしょう。数百kWクラスならどうでしょうね。500kWぐらいならドローンを使った方が良いような気がします。まぁ、この辺りはコストとの兼ね合いですが。
ところで、徳島県の記事で気になったのは、検査はドローンの方が正確であると見ている点です。理由は、ドローンの場合は上空からパネル面を直角に近い角度で見るのに対し、地上で人がIRカメラ観察する場合は斜めから見ることになるため、熱測定に誤差が生じやすいからだそうです。
この辺りはちょっと困りますね。地上で手作業でする場合は誤差を避けるためにパネルの裏側からも観察しますかね。今度、私の野立てソーラーの1年定期点検する時、少し試してみよう。
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