新しい太陽電池の一つに両面発電太陽電池があります。文字通り表裏の両面で発電できる太陽電池で、そのために裏側も光を通すガラスで封止されています。裏側でも発電するので、その分、片面の太陽電池よりは多く発電するのですが、どれぐらい多く発電するのかなと思っていました。そうしていると、ちょうど両面太陽電池の記事(imec、両面照射型太陽電池の変換効率を向上)があり、読んでみて様子が判りました。
この記事が両面太陽電池の一般論になるかどうか判りませんが、まぁ、片面の太陽電池より少し多く発電できるかな、という印象ですね。
ここで紹介されている太陽電池は表側だけの変換効率が22.8%、表裏両方で26.2%になるということです。記事では、裏側にも15%ほどの光があたる筈だから26.2%nなるという表現で、計算してみると22.8%の15%増しが26.2%となりますので、随分安直な考え方だなと思いましたが、そこをあまりツッコむのは止めておきます。
確かに裏側でも表側の15%ぐらいの光がありそうですね。この太陽電池はPERTという技術を使って高効率を実現しているようですが、これと両面発電がうまく両立できるかが重要な気がします。多分、実際には裏側の変換効率は表側より少し落ちるでしょうから、両面で26.2%より少し落ちるだろうと想像しています。
ところで、両面発電太陽光パネルは裏側もガラスですから、フィルムで封止するより耐久性は格段に良くなります。一方、両面ガラスであると割れやすくなり、締め付けの際や草刈りの際に破損しやすいという問題もあります。あとコストも含めて総合的に考慮してどちらが良いか判断しなければならないのでしょうが、まだどちらとも言えないような・・・。いや、両面発電も行けるのかな。
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