ドイツの太陽電池大手ソーラーワールドが経営破綻となったようです(独太陽電池大手がまた破綻「最後の砦」が手続き開始)。ドイツでも中国などのメーカーの低価格攻勢に対抗することができなかったのですね。
太陽電池の技術だけで対抗するというのはもう難しいのですかねぇ。ソーラーワールドではPERC型のような高効率太陽電池にシフトして凌ごうと計画したものの、間に合わなかったそうです。しかし、PERCの技術単体ぐらいではまたすぐに中国に追いつかれてしまいそうです。もっといろいろなノウハウを集積させたような技術でないと、今の国際競争に勝つのは難しいでしょう。とは言っても、太陽電池はそんなにノウハウの集積した製品では無さそうですね。それなら人件費の安いところで作るしか仕方がありません。
日本のメーカーも苦しいところでしょうけれど、日本にはソーラーワールドのような太陽電池の専業メーカーというのはないので、事業撤退と言うのはあっても経営破綻と言うことにはならないでしょう(もっとも、シャープのように本体が揺らぐとヤッカイですけれど)。
従って、日本のメーカーの方が太陽電池の今後の展開を考えやすい位置にいるとは思いますが、何をやるかを考えるのが大変なので・・・。今後は太陽光発電のような再生可能エネルギーが主流になって来ることは確かでしょうけれど、どれぐらいの時間がかかるのか。その中で、太陽電池の付加価値を高めて頑張るか、太陽光発電などにシフトしていくか、もっと別の事業に展開するか、なかなか難しそうですね。
私が生きているうちにどこまで変わるのだろう。
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