産総研から薄膜太陽電池の特性をシミュレーションできるソフトが公開されました(薄膜太陽電池の特性シミュレーションソフトを無料公開)。無料と言うのは良いですね。もっとも、これは電池の内部での光学特性や電流特性などを仮定してシミュレーションするソフトなので、太陽電池研究者には価値あるのですが、普通の人には関係ありません。
太陽電池研究者ならこのようなソフトを自作したりして持っているでしょうが、公開されたソフトはかなり細かいところまで仮定してシミュレーションできるところが特徴だと思います。ただ、いくらシミュレーションが細かくなっても、それを実際の電池の製造や評価にどのように反映させるかが難しいところなので、このソフトがあればすぐに電池技術が上がるというものではありません。
で、 このソフトはCIGS太陽電池に使えるということなので、最初に思いつくのがあの不可解な光照射効果解明に使えるのかどうか。CISやCIGSの光照射効果が本当にあるのかどうかは、いまだにはっきりしていません。光照射効果を実際に確認したと言う人もいれば、単に評価用の人工光と実際の太陽光との差から生じているだけと言う人もいます。このソフトを使ってこの辺りのことがシミュレーションで確認できると、結構意味あると思うのですが・・・。
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