昨日のブログで2030年の太陽光発電導入目標として65GWという値とともに、100GWと言う説もあると指摘しました。100GWはJPEA(太陽光発電協会)が出していたもので、今後いろいろな導入対策をした場合の試算値でした。
100GWという絶対量の妥当性はともかく、このグラフを見てまず思うことは、ここ数年の導入量がやたら多いということではないでしょうか。もちろんこれはFITで導入促進のために高い買い取り価格を設定した影響です。まだ認定残が相当量あることと、メガソーラーなどの設置に時間がかかることなどから、あと数年は高い導入量が続くのでしょう。
ある意味、初期の導入促進は成功したと言えます。
図がちょっと見にくくて申し訳ありませんが、導入量は2017年にピークを迎えています。その後低下していきますが、2022年からは再び増加に転じています。興味があるのはこの2022年以降です。
想定では、その頃には産業用太陽光発電のコストもグリッドパリティを実現しているので(14円/kWh、産業用の電力価格程度)、FITが無くても太陽光発電を利用できる分野が少しずつできてくる頃です。
今は導入量がピークの時で、年間8GWぐらいの市場になっています。この後、市場が少しずつ小さくなり半分ぐらいになってしまうようですが、ここを乗り越えれば着実な市場に移行していきそうです。要するに今の市場がバブルなだけで、その後に来るのが本当の市場と言うことになるのでしょう。
バブルの後にはこの図のように、着実に成長する太陽光発電市場が掲載されて欲しいと思います。
バブルの間には無理な販売や設置も見られ、「太陽光発電は悪」と言う人も多く出てきました。今後数年をうまく立ち回り、批判にも耳を傾け、必要な改善を行い、世の中の信頼を得ていかなければバブル後の市場が消えてしまうかもしれません。
これからの数年は太陽光発電拡大のためにとても重要な気がします。
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