東芝は相変わらずの経営困難で苦しんでいるようですが、東芝と三菱が作ったパワコンの会社TMEICは頑張っているようです(新工場を武器にパワコン世界トップを狙うTMEIC)。
TMEICは大型のパワコンでは既に世界トップシェアらしく、更にアメリカ、インドに工場を作って世界拡大戦略を加速しようとしているようです。TMEICのパワコンは品質が高いことで定評があるようですが、海外生産をした場合、これまでの品質を維持できるかということが課題だったようです。
このためにTMEICではIGBTや制御基板などの品質に影響する基幹部品は日本で作り、残りを現地で組みたてる方式にしたようです。しかも、現地での組み立て作業にも判り易い手順表示するなど日本的な品質管理の手法を取り入れ、現地の作業者が質の高い作業を行えるように工夫したようです。
電子工業においても海外のメーカーの技術が向上し競争が激化してくる中で、デバイス分野は日本の優位性を維持しているという話を良く聞きますが、TMEICでも同じような状況なのですね。品質管理もまだ日本の会社に一日の長があるようです。TMEICが使ったのはこれらを使ったオーソドックスな攻め方ですが、このように技術的に勝っているという話を聞くと、私などは嬉しくなります。
TMEICさんはこの調子で今後も良い製品を出す努力を継続してもらい、親の東芝さんのようにならないことを期待しています。
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