不正経理から経営不振に陥り、会社の切り売りで何とか危機を脱しつつある東芝ですが、目ぼしい事業を売り払い、どう再生するのか気になっていました。インフラ事業が残っているということでしたが、再エネを目指すというちょっと意外な記事を目にしました(東芝は総合再生可能エネルギー企業への進化を目指す)。原発企業の東芝が大きく方向転換するのでしょうか。
東芝は太陽電池では米国サンパワーの輸入販売をしていただけなので、それほど熱心という印象はありませんでした。記事を読むと風力も韓国ユニスンなど提携して参入するだけのようです。私はあまり知りませんが、蓄電池分野で東芝は実績あるのでしょうかね。またVPPをやろうとしているようですが、例えば新電力とか関連した分野でどれほど実績を持っているのでしょうか。総合再エネ企業を目指すと言っても、この分野にそれほどノウハウを持っているわけでは無く、なかなか厳しそうです。
しかし、この「東芝は再エネ総合企業を目指す」という記事は特に東芝からの発表で書いたという感じではありませんね。東芝が社長直轄組織として「エネルギーアグリゲーション統括部」を新設すると言った説明から記者が想像して書いただけかもしれません。それでも再エネ分野が今後伸びるという予想から、何とかこの分野に進出したいという思いを経営陣が持っていることは確かでしょう。
太陽電池分野から見ていると、東芝は未だに冷たいなと言う感じがありますが、どのように再エネ分野に参入してくるのでしょうね。まぁ、ちょっと見守っていたいと思います。
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