米国の太陽電池のシェアについての記事がありました(激変する米国での太陽電池・輸入国シェア)。2010年代に入って中国の輸出攻勢が凄まじくなり、米国は防衛のためにいろいろな手段を講じるようになりました。反ダンピング関税などその一つでしょう。
これに対抗して中国は台湾のセルを使って生産するなどの抜け道をとって来ましたが、米国も対抗してセーフガード措置などの手段を講じています。今ではマレーシアの製品が多く輸入されるようになり、今後はベトナムやタイなども増えてきそうです。つまり米国の太陽電池輸入国構成は、輸入制限措置に応じてめまぐるしく変わってきたようです。
しかし、米国のとる手段に対抗してすぐに生産国をシフトできるほど太陽電池ってどこでも作れるような製品だったのですね。まぁ、中国がすぐに追いついて来て世界第一の生産国になった時に、そういう印象を持ちましたけれど・・・。今や東南アジアのあちらこちらの国で大量生産するに至っています。
太陽電池はいちおう半導体製品ですけれど、大して製造ノウハウは無かったようで、製造設備さえ揃えれば東南アジアの国なら大体作れそうです。そうなると人件費や諸経費のかからない東南アジアで生産するのが有利ですね。
近年の米国では、設置される太陽光発電のほとんどが輸入の太陽電池で、それもほとんどが東南アジアから輸入されているようです。
米国はもう太陽電池生産を諦めたのかなぁ。日本のメーカーはどうするのだろう。
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