VPPとはヴァーチャル・パワー・プラントの略で、蓄電池や小さな発電機、更に省エネや需要制御などを組み合わせて、あたかも一つの大きな発電所を作ったような効果を得ることを言います。
これに取り組む東北電力は、昨年末に送電線ガラガラ問題で有名になり、その後の見直しで送電線余裕を捻出する羽目に陥りましたが、一方でVPPのような方法でも系統の運用を高めようとしていたようです(東北電力、太陽光・蓄電池を集約、「VPP」構築を検証)。
利用できる蓄電池なんてあまりないのではないかと気になりましたが、最近は防災用の蓄電池を設置する公共施設などが増えているようです。更に記事を見るとEVの蓄電池も利用しようとしていますね。それに太陽光を利用すれば、VPPと言えるぐらいの規模を作れそうです。
プロジェクト期間は2018~2020年度で、2018年度の前半にはシステムの形やプロジェクト参加者を決めてシステムを構築するそうです。そうすると2019年問題と言われている高値買取り終了の住宅太陽光ユーザー出現前ですが、そういうユーザーも参加するのでしょうか。このあたりの取り扱いはちょっと複雑そう。
プロジェクトは2020年度に終わって、その成果で具体的なサービスを提供するらしいですが、これだけ短期間に具体的なサービスを出せるというのは、東北電力で既に成果のイメージを持っているからでしょう。記事でも下図のようなイメージが提示されていますが、あまり新規性が感じられず、またコスト競争力のあるサービスにできるのか、ちょっと気になります。もう少し面白いサービスができないのかなぁ。
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