パリ協定が結ばれた会議の場では、日本は再エネ普及への取り組みが弱いと非難されていました。河野外務大臣も日本の再エネ普及への取り組みは遅れていると言っていたと思います。確かにそういう面はあると思いますが、同様の指摘をする記事(日本は再生可能エネルギー後進国から巻き返せるか)がありましたので、内容を見てみましょう。
まず日本の再生可能エネルギー発電の比が掲載されています。下図ですが、確かに日本の再エネ比率は低いですが、アメリカやフランスも同程度ですね。
次に再エネ発電コストの比較があります(下図)。日本の再エネ発電コストは圧倒的に高いですね。これは私も感じているところです。
現状の再エネ導入割合はともかく、コストの面だけは世界から遅れているのは確かでしょう。これには私も不満なのと同時に、なぜこんなに高いのか不可解に思っていました。この記事ではその理由について触れていて、電力会社が再エネ普及の壁になっているからと指摘しています(詳細は記事を参考にしてください)。
まぁ、そういう面もあるでしょうけれど、それだけだと少し説得力に欠けるような気もしますね。正直言って、太陽光発電側にも原因はあると思います。海外に比べて日本の太陽光パネルは高いですし、工事費も高いのは歴然とした事実でしょう。やはりFIT価格が高かったので、「高い値段を付けても良い」と業界に甘えが出てしまった可能性が高いと私は想像しています。この辺りは反省材料ですね。
とは言えFIT価格も18円になり、グリッドパリティに近づいてきました。ドイツのように進んでいる国に比べると遅れていることは確かですが、日本は日本の考え方で着実に進歩し、少なくとも再エネ後進国ではないと言えるでしょう。今後も今の勢いで、できればこれ以上のスピードで再エネ普及を進めていって欲しいと思っています。
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