Jinergyという中国のモジュールメーカーが日本に進出しようとしているようです(超高効率モジュールメーカーが日本市場参入を準備中!)。多分、安いのでしょうね。日本の太陽電池は高いという悪評判があるので、このような形ででも市場に刺激を与えてくれることは歓迎です。
しかしこのJinergyという会社を私はよく知りませんでした。親会社がしっかりしているという触れ込みですが、エネルギー分野で40年足らずの実績と言うのはちょっと頼りない気もします。まぁ、資金力はあるのかもしれません。
で、超高効率と言う技術についてですが、 どうやらパナソニックのHITを使った両面太陽電池のようですね。HITも基本特許の期限は切れているでしょうから使えるのでしょう。記事によるとこの太陽電池は「一般的なモジュールと比較して総発電量が44%も増加します」ということです。しかしこの表現、技術者の私にとってはとてもフラストレーションが溜まりますね。「一般的なモジュール」とは何なのか全くわかりません。しかも「総発電量」が44%増加すると言っても、「劣化が少なく」「温度係数が低く」「両面発電である」と言うことが重なった結果らしく、決して変換効率が44%向上した訳ではありません。何がどのように効くのか良く判りません。
これなら発電量の増加が見られなくても、何とでも言い訳ができそうです。一体、どれぐらい良くなるのでしょう? 例えば、HITに対してどれぐらい改善されているかが判れば、もう少し状況が掴めますが。
この記事は元ネタの一部を切り取って掲載したのか、技術的内容は説明が不足しすぎていると思うのですが、こんなものですかね。一応、専門誌なんだけれどなぁ・・・。
まぁ、それはともかく、日本支店を準備中らしく、日本の太陽電池に価格破壊をもたらして欲しいのですが、これまでの中国メーカー以上のパワーがあるのか、良く判りませんでした。それでも期待はしています。
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